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バレエ夏期講習の正しい受け方ご存知でしょうか?

あと数ヶ月もすれば夏休みがやってきます。

様々な講習会が開かれる夏休みは、バレエ教師にとっても生徒にとっても、学びの季節です。


去年の夏、相模大野で開催された「ワガノワ・バレエ・アカデミー 特別レッスン2015」を見学しました。

純ワガノワメソッドをワガノワ・バレエ・アカデミーの先生から学べるまたとない機会とあって、多くの参加者が集っていました。

実は、この講習会を見学していて、とても気になったことがあったのです。

それは、

ワガノワメソッドを学ぶという機会なのに、

全くワガノワメソッドを知らずに参加している生徒が数多くいた、ということです。

講習会に参加している生徒の指導者は、生徒に何を学ばせたかったのでしょうか?
 
もし仮にRADメソッドやオペラ座メソッドで学ばせているのであれば、そのメソッドを教える指導者の講習会に参加させるのが基本です。

なぜなら、メソッドには、メソッド特有の動かし方があり、メソッドを知らないで参加すると、身体が上手に反応しないからです。

例えば、
聞き慣れない言葉が出てきたら、「?」となります。何をして良いのかわからず、戸惑うことでしょう。

逆に、聞き慣れた言葉が出てきたら、「いつものあれね。」となります。

いつも通り動くのですが、講師が求めていた動きと違うことをしてしまいます。

メソッドによって、同じ名前のステップ名でも動きが異なることがあるからです。

このように、メソッドを知らないで参加することは、メリットが少ないように思うのですが、それでも講習会に参加するのは、なぜなのでしょう?

 
どのメソッドの講習会なのか、講習会のチラシに通常記載されています。

そのメソッドの予備知識をもって受講しなければ、講師が教えようとしたことを伝える以前の段階で、つまずいてしまいます。

ですから、普段のメソッドと違う事がわかっているのであれば、事前に予習が必要なはずです。

 
メソッドが異なれば、ステップ名が同じでも動きが違うことがあると書きましたが、そもそも、ポジションも違うのです。

そういったところに配慮なく、生徒を送り込んでしまっては、

その生徒も十分な学びを得られずに終わるし、指導に当たる講師からすると、

「本当に教えたいことが教えられない」

ということになります。

 
講習会という一時的な学びへの参加は、

参加生徒の教師が教えているメソッドの本場を生徒に体験させる

というのがもっとも有効な受け方となるはずです。

そうならないことが明らかなのに、生徒を参加させるようなことをしたら、お金と時間と労力が無駄になります。
 
このような事態が起こる理由として、考えられることが一つあります。

それは、普段のレッスンが、どのメソッドにも準拠していない、ということです。

そもそも、普段のレッスンが、メソッドも何も関係ないものだとしたら、

それは一体どのようなバレエなのでしょうか?

教師が自分の経験を伝えるだけでは、バレエにはなり得ません。

それは、バレエではなく、バレエみたいなもの(=なんちゃってバレエ)です。

 
もし、あなたが生徒さんなら、教師の教えを見て、

その先生が「メソッドを教えている」かどうかということを常にチェックして欲しいと思います。

メソッドに忠実な先生の教え方の特徴は、

生徒の身体を触って直してくれる

です。生徒に正しい動かし方の感覚を植え付けるように。

そして、

法則ルール という言葉を多く使うでしょう。

なぜなら、法則ルール を体系付けたものがメソッドだからです。
 
メソッドに準拠しない指導の場合、感覚やフィーリング、「こんな感じ」が多用される傾向にあります。

ただし、生徒さんがバレエを始める時点で、メソッドの有無を見分けるということは、通常ないと思います。

そのまま、年数を重ねてしまうと、経験の割に基礎が全く身についていない状態になります。

気軽にバレエが始められるのは良いことですが、メソッドの有無は、後の上達やケガの可能性などに大きく影響してきます。

ぜひ、メソッドを知っている教師に学んでください。

 
 
PS
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