「トゥで5番に立つ その1」では、空間のお話をしました。
5番でしっかり立つために必要なことがもう一つ。
とても大事な事です。
それは、、、
スピードです。
3/4ポアントとトゥでは、一つのステップにかける時間が違います。
トゥの方が移動の幅が広いので、スピーディに動く必要があります。
3/4ポアントよりも筋肉の収縮スピードを速くする必要があるのです。
これを怠ると、トゥに乗りきれずに終わってしまいます。
3/4ポアントのスピードでトゥに乗ろうとすると道半ばで終わってします。
トゥでの頂点に乗り切る前に下りてしまいます。
3/4ポアントとトゥでの筋肉の使い分けです。
というわけで、前回の分も含めてまとめると、
トゥで立つ時の空間認識と筋肉の収縮スピード。
これらが「意識的に」こなせるようになればしっかり立てます。
だから5番にしっかり立つためには、
3/4ポアントと同じ感覚で立つなかれ。
です。
ここでも大事なのは「感覚」です。
トゥで5番に立つという動きには2つの種類がありました。
1. ピケで、片脚ずつ立って、最後に両脚で5番に立つ
2. ルルヴェで、両脚で5番に立つ
1の説明がずいぶんと長くなってしまいました。
2のルルヴェは論理的にはすごく簡単です。
上方向の高さだけに注目すればいいのですから。
でも、ここでも3/4ポアントでの問題が出てきます。
トゥではなく、趾先だけの動きばかりしていると感覚がつかめません。
秘訣は、両膝の締め具合を意識すること。
3/4ポアントでもトゥでも膝の意識は全く同じです。
トゥの上に膝があるという感覚ではなく、膝の下にトゥがある感じです。
主導権を握っているのは膝です。
そして、大事なのは甲の真下にトゥがあること。
趾を付け根でしっかり曲げると、出来ます。
この膝の意識は、1の、ピケからの5番でも気を付けなくてはいけないことです。