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ピルエット・アン・ドゥダンの真理

パッセ

先日、レッスン中に生徒さんからこんな質問を頂きました。

「4番からのピルエット・アン・ドゥダンで1番を通るようにと、他スタジオの先生に言われたんですけど、本当のところはどうなんですか?」


その先生は、1番を通ってから動脚をア・ラ・スゴンドに上げるようにと指導しているとのことでした。

私が生徒さんにおすすめしているバレエ参考書に「Classical Ballet Technique」というとても素晴らしい本があります。日本語での出版もされていますので、ぜひ参考になさって下さい(脚注参照)。

「Classical Ballet Technique」では、1番を通るという記述はありません。

後ろの脚を素早くア・ラ・スゴンドに持っていく、とだけ記されています。

私自身は、生徒さんに素早くア・ラ・スゴンドに持っていくように指導しています。

経験値で教える先生もいらっしゃれば、参考書や教科書を研究して教える先生もいらっしゃいます。

どちらに正解があるかは、ここではわかりませんね。

どちらだろうが、教授法にかなった使い方・動かし方をすれば正解に辿り着きます。

 
前述の生徒さんのように疑問を持たれて、質問されるのはとても良いことです。

生徒さんにとっては、疑問を持たれたままレッスンをするのは良くないことですから、解決することを心がけ、どんどん質問していいと思います。

1番を通るとおっしゃる先生にも質問してみるといいですね。

その先生の真理はどこにあるのか。

それが分かれば、どうしてそのような指導をするのかが見えてきます。

その真理が教授法に則っているのかどうかを生徒さんが判断するのは難しいですね。

一番の解決策は、教授法をよくご存知のバレエ教師に質問してみることです。

すぐに答えが出ますから。

 
大人の生徒さんは教師を選べる立場にいます。

その立場を十分に活かして、「これは違うな?」と思う指導をする先生から離れることが出来ます。

そうした目を肥やすことも上達には欠かせない要素です。
 
 
 
参考図書

 
日本語版はこちら。写真が小さいのでやや見にくいです。

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