fbpx

バレエダンサーになるために一番大事なこと

以前、プロになるための3つの条件 についてお話ししました。

体型・音感・技術

の3つ。

この3つがあればプロになれるかと言うと、そう簡単には行きません。


このほかに絶対条件があります。

その絶対条件とは…

「怪我をしないこと」
「怪我をしてもすぐに回復できること」

です。

これが一番大事なことです。

 
海外の国立バレエ学校では、厳しいオーディションを経て学校に入学します。

そして、怪我や実力不足で毎年のように落第者が出て、最終学年に残れるのは、ほんの一握りの生徒です。

バレエ団に入団できたとしても、最高位のプリンシパルにまで上り詰められる生徒はどれほどの数になるでしょう?

生徒の身体条件がバレエ向きで、教師が教授法に則って教えたとしても、

怪我をする生徒はいます。

現実は相当厳しいものなのです。

 
日本の子どもたちのバレエは、どうでしょう?

生徒の身体条件がバレエ向きでなく、教師が教授法を知らないとしたら?

怪我人続出…でもおかしくない状況です。

教授法を知っていても怪我人が出るのですから。

 
ワガノワ・バレエ・アカデミーでは、可動域を広げるために行うバレエ体操、怪我中のリハビリ用の体操などのプログラムがあります。

可動域を広げることは、バレエを習う上で絶対にしなくてはいけないことです。

可動域の狭さが怪我に直結するからです。

ワガノワでは、バレエの動かし方で怪我をしないように、また怪我をしてもすぐに復帰できるように、体制が整っています。

 
日本ではどうでしょう?

バレエ教師が、生徒の可動域を広げることをせずにクラシック・レッスンだけ行っていたらどうなるでしょう?

生徒の可動域を広げさせようとしているのに、教師の知識不足で怪我をさせてしまっていたらどうなるでしょう?

故障を抱えている生徒がいつもと同じレッスンを受け続けたらどうなるでしょう?

 
本来なら、バレエ教師はクラシックだけ教えていいれば良いとは思いますが、

それは、国立バレエ学校のようにスタッフが充実している時に言えることです。

日本のバレエ教師は、教授法の他に、

可動域を広げるためのエクササイズや、怪我をしている時の対応なども熟知していないといけなくなります。

専門スタッフに預けるという手段もあります。

いずれにしても、バレエ教授法に則った動かし方をさせるために、何が必要なのかということを常に考えなくてはいけません。

それなくしてエクササイズばかり行っても、狙った効果は期待できません。

専門スタッフに預ける場合も、丸投げするのではなく、生徒に必要な要素は「◯◯と◯◯」、だからそのためのエクササイズをして欲しいと

スタッフに注文を付けられるくらいでないといけません。

怪我をさせないために出来る限りのことを行うべきです。

 
怪我をさせない指導
怪我をしたときにできる指導

これができる指導者が増えると良いですね。 

 
 

●SNSでもご購読できます。

コメントを残すにはログインしてください。

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください