
マリー・タリオーニ(1804.4.23-1884.4.22)
ロマンティック・バレエ時代を代表するバレリーナ。
彼女はトゥシューズではなく、彼女自身のつま先で立っていた。
そう教えてくれたのは、私のロシア・バレエ教授法の師匠、スラーヴァ先生です。
ロシア・バレエ教授法を学ぶと、必ず、このタリオーニのレッスン構成を教えていただくことになるようです。
それはマリア・ホーレワも同じようです。
まずは、彼女のインスタの投稿を御覧ください。
この投稿をInstagramで見る
タリオーニのレッスン構成をワガノワ・バレエ・アカデミーの教授法学科で学んだようです。
- 私もスラーヴァ先生にタリオーニのレッスンの構成を学んでいるので、ここで一部ご紹介します。
- Battements tensus、前・横・後ろ・横の各方向を48回ずつ
- Battements tendeus jetés、前・横・後ろ・横の各方向を48回ずつ
- Grand battements jetés、前・横・後ろ・横の各方向を48回ずつ
- Rond de jambe par terre、en dehors 48回、en dedans 48回
- Rond de jambe en l’air、en dehors 48回、en dedans 48回
- Grand rond de jambe jetés、en dehors 48回、en dedans 48回
すごい回数!
上記の動画は1820年代のレッスンを再現したものです。それでも grand rond de jambe jetés は16回ずつ。
踊っているダンサーの苦笑いが苦しさを物語っていますね。
タリオーニは48回。。。恐ろしすぎます。
マリー・タリオーニは鋼鉄のつま先を持っていたと言われています。
スラーヴァ先生はタリオーニに関してとてもおもしろいエピソードも教えて下さいました。
それは、
マンションの下の階の住人から苦情が絶えなかったそうで、引っ越しを余儀なくされることが度々あった
というもの。
どれほどつま先で床を叩いてたんだ?
と、思ってしまいます。
アグリッピナ・ワガノワ先生もタリオーニのレッスン構成には感心なさっていたことでしょう。
なぜなら、
Battements tendus jetés では、
脚を第5ポジションにひきつけていく際には、どの方向の場合でも、床を爪先でたたくようにしなければならない
『ワガノワのバレエ・レッスン』57p 新書館発行
と教えていらっしゃいます。
私が2018年にワガノワ・バレエ・アカデミーに研修に行った際は、
「脚を放り投げた状態からポジションに戻すときは、tensuに置いてから戻す」
と教わりました。
決して叩くように、とは教わりませんでした。
時代の変化に伴い、指導方法も変化するのがロシア・メソッドです。
もしかしてマンションの下の階の住人からの苦情を避けるため???(笑)
冗談はさておき、
マリア・ホーレワと同じ教授法を学んでいることで、
更に親近感を勝手に感じている、わけです。(笑)(笑)(笑)
※アイキャッチ画像はマリアからプレゼントしてもらった彼女のトゥシューズ❤❤❤
シンプルはきついですよ~。
誤魔化せないから相当に集中して取り組まないといけないですよね。
チャレンジしたい人はぜひ!
マンションではやらないほうがいいかも!!!
予習・復習・お手本動画を見ながら大人のオンラインバレエレッスン

コーヒー一杯の料金で自宅でレッスン『おうちdeバレエ団』
(まもなくロシア版がスタート!)

