fbpx

à la seconde(ア・ラ・セゴンド)と舞台の方向~バレエレッスンあるある

à la seconde(ア・ラ・セゴンド)の意味は

 

「2番に」の意。両足で2番に立つことを意味する他、片足を横に出すことをも意味する

『バレエ用語辞典』川路 明編著 東京堂出版 8Pより

 

と、なっています。

 

「つま先と膝の方向」とは書かれていません。

 

なぜでしょう?

 

このイラストは舞台の8つの方向を表しています。

 

1点が舞台の中央、観客側です。

 

3点と7点を結んだ横のラインを境に、前に動脚が出ていたら、「devant(ドゥバン)」(前で、の意)になり、後ろに動脚が出ていたら「derriére(デリエール)」(後で、の意)になります。

 

1点を正面にして立ち、脚の2番ポジションをつくるとき、その両足は3点と7点を結んだ横のライン上に置かれます。

 

問題は à la seconde で軸脚と動脚の形が違うときです。

 

例えば、battements tendus(バットマン・タンデュ) や、battements tendus jetés(バットマン・タンデュ・ジュテ)など。

 

動脚はつま先までピンと伸びています。さて、どこに出せばいいでしょう?

 

「つま先と膝の方向へ出しましょう」

 

よく聞くフレーズだと思います。

 

でも、冒頭の辞典にそのような記述はありませんでした。

 

どうしてこのような指導が行われているのでしょうか?

 

ロシアバレエ教授法では、両足を180度開いた状態を基準にして指導することになっています。

 

180度開いた人への指導を前提としているということです。

 

180度開いた脚での à la seconde では、「つま先と膝の方向」は真横の方向です。

 

ですから、舞台での3点と7点を結んだ横のライン上に動脚が乗ることになります。

 

 

つま先と膝の方向が真横になるのは180度開いた人のみです。

 

その前提条件を無視し、120度ぐらい開いた脚でつま先と膝の方向に出すと、横方向ではなくなり、 devant になってしまいます。

 

 

これは devant であって、2番の脚ではないですね。

 

前提条件が違うと脚の方向が変わるというのもおかしな話です。

 

生徒一人ひとりが自分なりの方向に出すんでしょうか?

 

それだと群舞でダンサー達がまちまちな方向に足を出すことになります。

 

そもそも辞典に書かれた定義を無視してしまって良いのでしょうか?

 

優先されるべきは、舞台の方向のはずです。

 

では、180度開かない脚での à la seconde は、どのように行えばいいのでしょうか?

 

もちろん答えを用意してあります。

 

その答えは、4/19(金)のバスターズサロンでご紹介します。

 

お楽しみに!

 

スマホをバレエの先生にするメルマガ登録

1日一通 世界一簡単なロシアバレエのメール講座



バレエ上達に役立つメルマガDF通信にも同時に登録されます。配信停止は随時可能です。


メルマガに登録する

●SNSでもご購読できます。

コメントを残すにはログインしてください。

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください