今月の大人バレエのお悩みバスターズサロンのテーマは
『大人のバリエーションありがちな間違い10選』
さて、今回も面白いテーマですね(笑)
ワガノワ・バレエアカデミー教授法学科長のマリア・グリバーノワ先生は
「アカデミーの使命はプティパの作品を踊れるダンサーを育てることです」
と仰りました。
私のロシアバレエ教授法の師匠のスラーヴァ先生は
「教授法は、作品の動きを逆算して各学年でどのように教えればよいかシステム化したもの」
と仰りました。
お二人の先生の話からバレエを捉えると、「プティパの作品ありき」。
では、日本ではどうか?
???
残念ながら。。。
2022年にマリンスキー・バレエ ファーストソリストのマリア・ホーレワと一緒に仕事をさせて頂きました。
彼女に私が考えたロシアバレエ3年生のセンターアダージオの12種類のコンビネーションを踊っていただくというもの。。
事前にこういう動きですと、ステップの確認用の動画を送ったのですが、撮影当日彼女はびっくりなことをしてきていました。
忙しいスケジュールの合間を縫って、12種類のコンビネーションを「すべて文字化」してきていたんです。
「このほうが覚えやすいの!」
さすがアカデミーを首席卒業しただけあるわ~と唸ってしまいました。
この文字化・言語化というのが大変大事です。
「ロシアバレエメソッドは言語化に優れているのでオンラインレッスンに適している」
これは前述のマリア・グリバーノワ先生のお言葉。
コロナ禍でも問題なくオンラインレッスンで指導できた、とのこと。
これがロシアバレエメソッドの強みです。
言語化。
すべてのステップは言語化出来なくてはならない。
「オンラインでは無理」なレッスンは、ロシアバレエではありません。
もちろん、すべてのレッスンがオンライン化出来るとは限りませんが(特に1年生では)、ほとんどの指導内容はオンラインでも成立させられるはずです。
それがロシアバレエ・メソッドであれば。
さて、バリエーションに話を戻します。
動画サイトなどでバレエのバリエーションをよく目にしますが、言語化出来ていないステップを踏んでいるダンサーが多いのなんの!
代表的な国際コンクールの動画でもこれは同じ。
「ああ、このダンサー言語化できてないな」
というのが見て取れます。
大変残念です。
今回のバスターズサロンでは、具体的な実例をご紹介します。
言語化できているステップとできていないステップの違い。
興味ある方はお見逃しなく。