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生徒のやる気を引き出すのは、意外にもバレエの宿題だったりします

バレエ教師が生徒の上達を促すために出来ること。
 
第一にはバレエの技術指導ですが、
 
それ以前にすべきことがあります。
 
それは、
 
生徒が受け身にならないように仕向けること、
 
です。
 

通常、レッスン中の生徒は受け身です。
 
ほとんどの時間を
教師の指示に従って行動しています。
 
ときに、このパターンが誤解を生みます。
 
「言われたことだけやっていれば良い。」
 
と、勘違いを起こす生徒が出てくるのです。
 
「言われたことはやった」=「それ以上やることはない」
 
ということで、
次の指示が出るまで、
ボケっと時間が過ぎるのを待ってしまうのです。
 
厄介なのは、
本人に悪気はないのです。
 
そして、
やる気が無いわけでもないのです。
 
でも、
受け身であることは間違いない。
 
私が生徒の頃は
 
「少しでも上達するために
 出来ることはないか?」
 
と、いつも前のめりになっていたのですが、
前提となる何かが大きく異なっているように感じます。
 
いずれにしても、
受け身でいるよりは、前のめり、
つまり能動的にレッスンに取り組んでもらったほうが、上達が進むはず。
 
怒る場面でもないので、
工夫が必要です。
 
レッスン中に発言を促したりもしますが、
 
時間的な制限から、
うまくいかないこともあるでしょう。
 
 
そこでお勧めするのは、
 
 「宿題を出す」
 
です。
 
・レッスンのおさらい
・ステップの意味
・動きの反復、など。
 
宿題にできるテーマは多々あります。
 
参考書を開かせるために、その参考書から宿題を出しても良いと思います。
 
 
生徒が自分で調べ、自分で考えて行動することが大事です。
 
私は、学校の先生になったつもりで、生徒たちに宿題を出しています。
 
さらに、生徒の実施結果をスタジオ内に貼りだしています。
 
生徒間の競争意識が高まり、自然と上達のスピードがアップします。
 
 
今回は、私が、生徒たちに週に1回のペースで出している宿題をご紹介します。
 
参考までに、ご覧ください。
 
問い:
クラシック・バレエにおけるバーエクササイズが、どのセンターレッスンに対応しているか答えなさい。正しい言葉の番号を(   )内に書き入れなさい。
 
・プリエは、すべての(   )に対応している。
1.アダージオ系の踊り  2.ジャンプの始めと終わり
 
・フォンデュは、(   )全てのジャンプに対応している。
1.片脚で着地する  2.両脚で着地する
 
 
問い:
クラシック・バレエにおける用語の意味から、その用語を答えなさい。正しい言葉の番号を(   )内に書き入れなさい。
 
・「前方への移動」は、(   )。
1.アン・ナリエール  2.アン・ナバン
 
・「片脚で立ち、もう一方の脚を膝を伸ばして後方へ上げた姿勢」は、(   )。
1.アチチュード  2.アラベスク
 
 
いかがでしょうか?
 
バレエの知識を書物や生徒の記憶から探り出し、確かな知識に出来るよう、
 
こんな工夫をしています。
 
生徒には、毎週宿題を出します。1年間分の宿題を作成しました。
 
この宿題のおかげで、同じことを繰り返し注意することが減りますし、生徒の知識の定着化が図れています。
 
また、適度な競争心を持って積極的にレッスンに参加し、自己管理能力が改善しました。
 
上達に役立つシステムの一つとして十分に機能しています。
 
 
他にもできることはあると思います。
 
色々試して、上達効果が上がるものは取り入れて、活用したいですね。
 
宿題がきっかけで得た知識が、
生徒の踊りを良い方向に変えてくれることがあると思います。
 
可能性を感じていただいた方には、ぜひ宿題を活用して欲しいと思います。
 
 
 
 

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