バットマン・タンデュ
バットマン・タンデュ・ジュテ
ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール
バットマン・ルルヴェ・ラン
グラン・バットマン・ジュテ
上記ステップの共通項は?
テンポ?
違いますね。
快活なテンポもあれば、ゆっくりなテンポもあります。
じゃ、なんだろう?
答えは、
動脚の膝が伸びている動き
です。
バレエの動脚の形は、
- 膝と足首が伸びている形
- 膝が曲がって足首が伸びている形
の2種類しかありません。
※練習の際に、膝が伸びた状態で足首をフレックスにすることはありますが、筋肉の収縮を理解させるために行うもので、「バレエの形」には入れません。
両脚が伸びた状態の準備から、
上記の動脚の形2種類の動きへと移行していきます。
さて、冒頭で挙げた
バットマン・タンデュ
バットマン・タンデュ・ジュテ
ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール
バットマン・ルルヴェ・ラン
グラン・バットマン・ジュテ
これらの共通項は、動脚の膝が伸びている動きです。
両脚が伸びた状態の準備から、動脚の形を変えることなく各方向に動脚を出していきます。
すべてバットマン・タンデュを通るので、
バットマン・タンデュの法則を押さえておけば、間違えずに動かすことができます。
バットマン・タンデュの法則は、
- 両脚が完全に伸び切った状態から、動脚の伸びを維持したまま出して戻る。
- 前後方向へは狭い4番、横方向へは狭い2番までかかとを床につけたまま動脚を出す。
- 動脚の動きにつられないように上体を強く引き上げる。
大まかに挙げると法則は上記3つに絞られます。
このバットマン・タンデュでの3つの法則は、
バットマン・タンデュ・ジュテ
ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール
バットマン・ルルヴェ・ラン
グラン・バットマン・ジュテ
でも同じです。
上記すべての動きでバットマン・タンデュを通るのですから。
このように異なるステップに対する共通項を見つけられれば、
意識する部分が拡散しないので、動きに集中しやすくなります。
何をすればよいのか
が、わかるので。
バレエの法則を知ると、何にフォーカスして注意すればよいかが手に取るように分かります。
結果、上達のスピードが上がります。
ステップごとに
「あれとこれを気をつけて………」
と積み上げていくのではなく、
「バットマン・タンデュの3つの法則をまず行って、ステップごとのディテールはこれで…」と思うほうが、
集中しやすい=上達しやすい
ということです。
「時間をかければ上達する」
という価値観は法則を欠いているところに生まれます。
その価値観がやがて生徒を怪我に追い込みます。
そしてさらに、
「怪我をするのは練習が足りないからだ。」
と。思考停止とはこのことです。
思考覚醒の助っ人【バレエの法則】。
ご活用ください。