fbpx

音を取る

オーケストラ

「音を表で取って」

「音を裏で取って」

教師がよく言う言葉です。

この音の取り方、生徒は理解しているでしょうか?


その前に知っておかなくてはならないことがあるので、まずはそこから。

音の取り方を3つのレベルに分けて、アプローチを変えていきます。

まずは、レベル1。

このレベルでは、音に合わせて筋肉の動きを感じることが最優先されます。

ですから、アレグロ (速く) の音の取り方は出てきません。

せいぜいアンダンテ (歩く速さで) まででしょうか。

例えばアッサンブレ。

1  ドゥミ・プリエ (2カウント十分に使って)
と  ジャンプ
2  ドゥミ・プリエに下りる
3  膝を伸ばす
4  休止

「裏」の取り方「と」が、出てきました。

連続して行うジャンプではないので、取りやすいですね。

プリエで十分な時間があるので、余裕を持って音取りができそうです。

次はレベル2。

音はモデラート (中くらいの速さで) まででしょうか。

アッサンブレでは、

と  ドゥミ・プリエからジャンプ
1  ドゥミ・プリエに下りる
と  ジャンプ
2  ドゥミ・プリエに下りる
3  膝を伸ばす
4  休止

イントロの部分の「裏」で、ジャンプをしています。

「裏」の取り方「と」が、レベル1より複雑になっています。

次はレベル3。

音は、アレグロまで使います (このレベルで初めてアレグロ…)。

アッサンブレでは、

と  ドゥミ・プリエからジャンプ
1  ドゥミ・プリエに下りる
と  ジャンプ
2  ドゥミ・プリエに下りる
続ける

ジャンプを続けるので、音を正確に取っていないと難しそうです。

ここで「裏」の解説。

「裏」とは拍 (「表」) と拍 (「表」) のあいだの間 (ま) のことです。

ここでは「と」と表記しました。

「裏」は「表」と「表」の間なので、

「表」が正しく取れないと、「裏」は取れません。

「裏」が取れない人の特徴をよく観察すると…、

「表」が取れていません。。。

まずは、「表」をしっかり取れるようにしましょう。

音取りは、訓練が必要です。

訓練の仕方は、また後日…。

参考図書:『100 LESSONS IN CLASSICAL BALLET』 VERA S. KOSTROVITSKAYA著

 
 
 

●SNSでもご購読できます。

コメントを残すにはログインしてください。

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください