fbpx

動きをバレエ芸術に高めるために必要なもの

「この動きのときは、このようなニュアンスで行う」

 

と、バレエ教授法では、ニュアンスについてまで指示があります。

 

バレエ教授法と聞くと、テクニックの指導法のように思われるかも知れませんが、それだけではないんです。

 

今回は、ニュアンスについて探ってみましょう。

 

 

 

上記の写真は、「プリエのエファッセ・ドゥヴァン・小さいポーズ」です。

 

このポーズでのニュアンスはどのようなものでしょうか?

 

「前の腕の指先で、出した脚のつま先を示す。

その示した方向に、頭が向かっていくように。

ほら!見て!というニュアンスで。」

 

上記のようなニュアンスを持って、このポーズを形作ります。

 

そのニュアンスのために、動きの細かい指示が入ります。

 

出した脚と腕は平行を描く。

視線は腕の上から覗くように足先に向かう。

少しだけ手の平が上向きになる。

 

など。

 

このように、ニュアンスと行い方が相まって、深みのあるポーズになります。

 

ここで、ニュアンスが抜け落ちたらどのようなポーズになるでしょうか?

 

私がよく口にするフレーズ、

 

「決してお控えなすってのポーズにならないように!」

 

仁義を切る、そうあのポーズ。

 

時代劇とかでよく見るポーズです。

 


松竹 寅さんシリーズ 男はつらいよ HDリマスター版 [DVD]

 

バレエ的なポーズのニュアンスが抜け落ちると、

 

お控えなすって

 

になってしまうのです。

 

これは気をつけないといけません。

 

 

バレエ教授法では、動きやポーズのニュアンスも含めた指導をします。

 

この部分が抜け落ちて、何筋を鍛えるのか、とか、どの筋肉を意識するのか、とか言い出すと、バレエではなくなってしまいます。

 

バレエ的なニュアンスを欠いた動きやポーズは、ただの身体運動です。

 

あなたの動きには、ニュアンスが含まれているでしょうか?

 

身体運動を芸術に高めるために、ニュアンスは必須です。

 

 

PS
バレエ教授法に則ったニュアンスを学びたい方は、こちらへお越しください。

 

 

●SNSでもご購読できます。

コメントを残すにはログインしてください。

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください