6月2日(土)に、
を見学してきました。
プリンセス・グレース・バレエ・アカデミー教師のローラン・フォーゲル先生のレッスンです。
フォーゲル先生は、ジョン・クランコ・スクールでクラシック・バレエ教師の資格を取得されています。
ロシア・メソッド教授法を勉強している私にとっては、ジョン・クランコ・スクールのメソッドに大変興味がありました。
レッスン受講するのは、東京シティ・バレエ団のみなさん。
カンパニーレッスンかと思いきや、バリバリのアカデミーレッスンでした。※1
結論から言いますと、
ワガノワの教授法と目指しているところは同じ。表現方法が若干違う
でした。
最大の差は、
5番ポジションの重心のかけ方。
ワガノワでは軸脚に重心を多くかけますが、フォーゲル先生は両脚に重心をかけたまま片脚になっていました。
若干の重心移動はあれど、見た目にはほとんどわからない。
それもそのはず、完璧なまでのターンアウトと、脚の長さ。
あれだけのスタイルなら、両脚重心だろうが、軸脚重心だろうが、大差ありません。
問題は、脚の長さがさほどでもなく、ターンアウトもさほどでもないダンサーたちの場合。
両脚重心から軸脚一本になると、どうしても上体が前に残るので、出っ尻になります。
ここでわかることは、
長〜い脚と完璧なまでのターンアウトがなければ、両脚重心にするなかれ(泣)
その点、軸脚重心のロシア・メソッドは万人に対応しています!
フォーゲル先生が重視していたのは次の三つ。
- 音の取り方
- アクセントの付け方
- コーディネーション
これらについて細かく指導していました。本当にアカデミックでした。
レッスン後にフォーゲル先生からとても良いお話を伺いました。
ダンサーは普段とても疲れている。
だから、普段のレッスン着はきれいに着こなさなくてはならない。
みすぼらしい格好だと、気分が落ち込む。
身体的に疲れているからこそ、見た目が華やかになるような服装で普段過ごさなくてはならない。
芸術を心から愛し、バレエを愛している気持ちが伝わってくるお話でした。
脚注※
教えないバレエ教師