
最近、LINE@にご質問をいただきました。
発表会で五番から始まって五番に降りるターンフェッテを一回ずつパッセを入れて八回することになりました。
通常の練習では左軸のときに気づけば左によって前に進んでしまっていますが、八回は回りきってます。
先生にお尻が出てるのと右側のターンアウトがあまいからそうなるといわれてます。このお尻が出てるというのがずっと鬼門で尾骨を下にとかちこつに寄せる感じとか色々イメージがあると思うのですが言われたときは直せてもいまいち自分でピンときてない感覚があります。長くなりましたが(すいません)どうすればよいでしょう。。※御本人の承諾を得て掲載
上記では、下半身について指導されていますね。
一方、バレエ教授法では、別な部分を指導します。
どこかというと、
プリエのときに上体が前かがみにならないように気をつけてください。上体が前かがみになると結果、出っ尻になります。上体が前かがみになってしまう最大の原因は、肩甲骨の位置が正しくないからです。肩甲骨をV字を描くように下ろして寄せてください。その背中を常に維持する必要があります。お尻ではなく、肩甲骨を考えるようにしてください。
私は、上半身の動かし方について指導をしました。
バレエ教授法では、
動きは、下半身ではなく上半身のほうが大事です。
例えば、ポーズを決める際は、
脚ではなく、手が先にポーズに入り、その後その手のところに上半身を持って行き、最後に脚を上げます。
どれもとても素早い動きなので、一瞬で終わることですが、ダンサーの意識では順序があります。
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上記の写真は手→上半身→脚という順でポーズを決めていくのが分かる一枚です。
正しく動かせていないときは、上半身を疑います。
上半身の正しいポジションが先。
脚はそれに続きます。
これは、ターンアウトが出来てるかどうかとは、別な話です。
そもそも大人リーナに、ターンアウトを要求すること自体、往々にして無理があります。
入会時にオーディションで篩いにかけていたのなら別ですが、おそらくそうではないのでは?
だとすると、ターンアウトが十分ではない生徒さんを受け入れた時点で、教師側が指導内容を変えないと筋が通りませんね。
ターンアウトが不完全なまま、どう踊れるようにするか?
その答えは、正しいバレエ教授法とは異なってきます。
ところで、バレエ教授法でもこの問題に対してターンアウトを要求するかというと、、、
優先順位としては上半身よりも低いのです。
上半身の正しい使い方が先です。
そして、これは可動域を超えてどうこうさせようとするものではありません。
動かし方の原理原則に則っているかどうかの問題です。
これに従えば、大人リーナでも技術の向上は十分可能です。
バレエの動きでは上半身が大事。
鉄の掟です!
■参考記事
指導? それとも指摘?

