アン・バ
アン・ナヴァン
アン・オー
腕のポジションとして使われるこの呼び方。
メソッドによって異なることは、ご存知でしょうか?
上記の呼称は、チェケッティ・メソッドで使われます。
そしてこの腕はなんとすべて5番です。
チェケッティ・メソッドとワガノワ・メソッドでの呼称の違いを表にしてみました。
腕の位置 | チェケッティ(イタリア) | ワガノワ(ロシア) |
下 | アン・バ(5番) | 準備のポジション |
前 | アン・ナヴァン(5番) | 1番 |
上 | アン・オー(5番) | 3番 |
横 | 2番 | 2番 |
チェケッティ・メソッドでは、5番の他に1番、3番、4番があります。
チェケッティ・メソッドでの腕の呼称で指導なさっている教師たちは、
チェケッティ・メソッドで教えているでしょうか?
多分違うのではないでしょうか?
ロシア・メソッドでの腕の呼称で指導なさっている教師たちは、
ロシア・メソッドで教えている可能性は高いと思います。
あまり聞き慣れない呼称ですから。
大人リーナの方で、地元の教室の先生がどのメソッドで教えているかわからないという方が多くいらっしゃいます。
一つの目安として、腕の呼称でメソッドを特定することができると思います。
アン・バ
アン・ナヴァン
アン・オー
は、とても一般的なので、特定は難しいと思いますが。。。
ロシア・メソッドかそうではないかはすぐに分かると思います。
そもそも生徒さんにどのメソッドで教えているか伝わっていないとしたら、
それは、
メソッドに対する教師のリスペクトが欠けているから
ではないでしょうか?
そういう意味で、既存のメソッドでも教師のオリジナルでも生徒さんに伝えるべきだと思います。
生徒さんの側では、ご自身がどのメソッドで習っているのか、把握されたほうが良いと思います。
そうしないと、「バレエ辞書」などで動きの定義に触れたとき、混乱することになりますので。
■参考資料
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