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バレエの動きはたったの7つで構成されている!

18世紀に活躍した舞踊家・バレエマスターのジャン・ジョルジュ・ノヴェールは、

1760年にバレエの動きを「7つの動き」としてまとめました。


1. 曲げる(bent)
2. 伸ばす(stretch)
3. 伸び上がる(rise)
4. 跳ぶ(jump)
5. 滑る(glide)
6. (矢を射るように)すばやく動く(dart)
7. 回る(turn)

の7つです。
(出典元:『ヤングダンサー指導のためのバレエのサイエンス』 ジョーン・ローソン著 大修館書店 1995年)

ステップの難易度は、上記の7つの要素が何種類入っているかで測ることができる、というものです。

1. 曲げる(bent)は、プリエやルティレなどの動きのことです。上半身のカンブレも入りますね。

2. 伸ばす(stretch)は、膝・足首・股関節などの関節を伸ばす動きのことです。筋肉のストレッチも含まれます。

3. 伸び上がる(rise)は、ルルヴェの動きのことです。

4. 跳ぶ(jump)は、そのままですね。

5. 滑る(glide)は、グリッサードに代表されるような床を滑らす動きのことです。タンデュもそうですね。

6. (矢を射るように)すばやく動く(dart)は、アレグロで行われる機敏な動きのことです。

7. 回る(turn)は、ピルエットの動きのことです。

上記のくくりはだいぶ大雑把と言えるかもしれません。

脚の動きで必要な、持ち上げる(raising)、回す(circling)も加えるべきだと思います。

 
1番ポジションでの動きを例に見てみましょう。

プリエでは2種類、「曲げる」と「伸ばす」。

ルルヴェでは3種類、「曲げる」と「伸ばす」と「伸び上がる」。

ソテでは4種類、「曲げる」と「伸ばす」と「伸び上がる」と「跳ぶ」。

 
このようにステップを構成する動きの数が増えれば増えるほど、そのステップの難易度が上がって行きます。

この難易度と動きの要素の種類の関係を理解している先生に習うと、指導の言葉に説得力があることを実感するでしょう。

 
生徒さん自身が行えることもあります。

いろいろなステップを、7つの動きの要素に分解することを試してみましょう。

最初は難しいかと思いますが、慣れてくれば、こっちのもの。

意外な発見をしたり、理解が深まったりと、いままでと違った視点でバレエを捉えることができると思います。

そして、その気づきはあなたの上達のスピードを速めてくれるはずです。

 
たったの7つの動きですが、それらが組み合わさって、複雑なステップになっていきます。

この組み合わせがどこまで出来るかは、あなたのコーディネーション能力で決まります。

7つの動きが正確に行えるようになれば、組み合わさってもステップをこなせるようになっていきます。

「7つの動きを一つ一つ正確に行う」ということを心がけてください。

 
 
参考図書

 
 
 

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