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ターンアウトは大人でも努力したらできるようになる?

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私は大人リーナ専門バレエ教師として信条としていることがあります。

 

それは、大人に、無理はさせない。怪我させない。

 

そんなの当たり前じゃない!って思う方も多いでしょう。

 

でも、一般的なバレエ指導の中には、知らずに無理強いしていることがあるのです。

 

例えば、ターンアウト。

 

これ、大人と子どもで広げ方が違うのはご存知でしょうか?

 

 

成長期の大腿骨で考えてみます。

 

大腿骨は伸びながら外側にねじれていきます(個人差あり)。

 

一般的に、伸びが止まるまで骨が外にねじれていきます(=ターンアウトが広がる)。

 

伸びが止まるのが統計上18歳前後とされています。

 

女性はそれよりももっと早くなります。これは身長の伸びが止まるのと同じです。

 

つまり、骨の成長とともにターンアウトは広がっていきます。

 

もちろん、ターンアウトは「動き」なので筋肉で可動域を広げる要素もあり、ここに努力の余地があります。

 

成長過程の子どもたちは、骨の成長と筋肉の合わせ技でターンアウトの可動域が広がっていくということです。

 

さぁ、では大人リーナはどうでしょうか?

 

成長、そんなものとっくに終わっています(泣)

 

骨が外にねじれないのに、努力努力でターンアウトを強いていたら…。

 

知らぬ間に無理強い。それが、怪我や痛みの原因になります。

 

「ターンアウトができないのは、努力が足りないから!」

 

なんて、教師の声を聞くと、

 

「自分の努力が足りないからターンアウトができないんだ」と自分を責めることになりかねません。

 

さて、この骨の成長とともにターンアウトの可動域を広げていくというのは、西側(ロシア以外)の考え方です。

 

ロシアはまるで違います。

 

ロシアでは元々開いた子をオーディションで選ぶので、ターンアウトの可動域を年齢とともに広げていくという観念がありません。

 

ターンアウトの可動域が備わっている所から始まります。

 

努力するとすれば、今ある可動域を保持するための筋肉を鍛える、という部分です。

 

可動域を「広げる」ための努力、しません。

 

それに比べて西側は、徐々にターンアウトを広げていくという指導法です。

 

この指導法には、生徒の努力が必要となります。

 

ロシアは可動域が前提条件。西側は骨の成長と努力が前提条件。

 

西側は年齢とともに可動域を広げるという観念なので、á la seconde でつま先と膝の方向に脚を出すという考え方になります。骨の成長が止まった頃にはターンアウトが完成し真横に脚が出ている(はずだ)という考え方。それを大人に当てはめると、いつまで経っても真横に行かない!

 

この西側の指導法を大人に当てはめた結果が「もっと開いて」という指導になります。

 

もう骨は成長しないのに…。

 

結論は、

 

大人には努力で開くというのは難しいので、ターンアウトを要求しないロシア・メソッドが合う、ということ。

 

もちろん、脚を外に開けば開くほど、上体が安定しますのでできる限り開いたほうがいいです。

 

ですが、度を越したターンアウトは上体を不安定にさせますし、その結果、バレエ的な美しい動きから離れていきます。

 

大人リーナのみなさんにとって、これは大きな問題です。

 

バレエ教師の多くは成長期に西側の指導を受け、ターンアウトを勝ち取った方たちが多いように思います。

 

そういった先生には、大人リーナの状況は理解し難いかも知れません。

 

 

でも、こうやって前提条件や無理強いする努力のことを考えると、大人リーナに西側の指導をすることが理に適っているのか、疑問が湧いてきませんか?

 

疑問が湧いた方は、今の環境を変えてみてください。

 

そう、努力は結果が出ることに使わないと無駄になるんです。

 

無駄を省いて大人のバレエしましょう!

 

 


 

 

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