
ロシアバレエメソッドには6種類のポール・ドゥ・ブラがあります。
それぞれに特徴があるので、表にしてみました。
このようにcoordinaitonの数により、難易度が変わってきます。
ロシアバレエメソッドでは、coordination能力の強化が意図的に行なわれていることが、この表からも見て取れます。
今回は、それぞれのポール・ドゥ・ブラについて解説はしません。
たった一つ。
第3ポール・ドゥ・ブラの発展形を見ていきます。
第3ポール・ドゥ・ブラの動きは第1ポール・ドゥ・ブラの手の動きに上体の屈伸が加わったものです。
第1ポール・ドゥ・ブラの動きがよくわからない方のために動画を御覧いただきましょう。
1年生の第1ポール・ドゥ・ブラ
さぁ、準備は整いました。
それでは第3ポール・ドゥ・ブラの発展形に移りましょう。
アカデミー1年生から4年生までの動きを動画で追っていきましょう。
1年生
2年生
3年生
4年生
どの動きでも第1ポール・ドゥ・ブラの手の動きと上体の屈伸が入っています。
重心移動があったり、脚が高く上がったりと変化はありますが、第1ポール・ドゥ・ブラと上体の屈伸はなんの変化もありません。
教師はこの発展形を十分に理解していなければなりません。
そしてどのcoordinationを使っているのかも理解している必要があります。
教師が理解していなくても、生徒さん自身が理解すれば、間違った知識を鵜呑みにすることはなくなるので自衛になります(悲しいかなその方が現実的)。
そのためにも発展形を理解することには大きな意義がありますね。
第3ポール・ドゥ・ブラの動きは第1ポール・ドゥ・ブラ+上体の屈伸。
この第3ポール・ドゥ・ブラにどのようなcoordinationが加わるのか。
プリエでの脚のストレッチ、上体の重心移動、脚の高さ、etc.
coordinationが複雑になっても、基本の概念は同じです。
基本が大事です。
第1ポール・ドゥ・ブラと上体の屈伸。
このことが理解されていると、できない動きに対して何が足りないかがよくわかります。
例えば、第3ポール・ドゥ・ブラ・ストレッチ(2年生の動画参照)がうまくできていなければ、
- 上体の屈伸
- 腕の動き
- プリエ
- 動脚のストレッチ(伸ばし)
のどれかがおかしいわけです。
それらを一つ一つ調べればどこに問題があるのかがわかります。
指導はこのように行われます。
動きのcoordinationの中で何が問題なのかチェックし、その部分を修正していく。
「なんとなく変なのよね」
「もう少しこうしてみて」
「そのうちできるようになる」
などという曖昧な指導はありえません。
問題が何で、どこを修正すれば正しい動きになるのか、その場ですぐに具体的に指導できなければレッスンが無為に終わってしまいます。
つまり、coordinationの要素とそれらの発展のさせ方をすべて知りつくしていることが教師には求められます。
さて、みなさんが受けているレッスンでは動きの発展形を熟知した指導がなされているでしょうか?
もし違うようでしたら、自ら動きに詳しくなるのが早道です。
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