「高いdemi-pointe」と指導されていませんか?
私のレッスンをはじめて受けられる方の中に
「とにかく高く!」
と指導を受けている方が少なからずいらっしゃいます。
なぜ、高いdemi-pointeが要求されるのでしょうか?
ロシアバレエ教授法でのdemi-pointeの指導は、
- 1年生では、バーとセンターで両脚(センターではⅣポジションは除く)
- 2年生では、バーで片脚、センターでⅣポジション
- 3年生では、センターで片脚
このように発展させます。
1年生はまだ筋力が十分ではないので、高いdemi-pointeは要求されません。
低いdemi-pointeで立ちます。
1年生で高いdemi-pointeをさせるとかかとが抜けてしまいます。
高いdemi-pointeのせいで、かかとが抜けてターンインするよりは、
ターンアウトをし続けながらかかとを回さないことのほうが重要です。
足裏も弱く、ターンアウトが完成されていない状態で高いdemi-pointeを要求することは
指導として大変好ましくありません。
2年生、3年生では、1年生の発展系として徐々にかかとを高くしていきます。
両脚では高く、片脚では低く。
更に学年が上がっていくと、片脚でも高くしていきます。
徐々に高くしていきます。
筋力とともに徐々にかかとを上げていきます。
なのに、大人リーナに対しても、筋力の備わっていない子供にも
兎にも角にも「もっと高く!」と指導するというのは
思考停止。
発展系を無視して高さを要求すると、バランスを崩したときに修正できなくなります。
高いdemi-pointeとà terreしかできない足では、その間のかかとを維持できないので、
バランスを崩したらもうおしまいです。
立ったらすぐに下りてしまいます。
このようなdemi-pointeでは、ピルエットも難しいでしょう。
どのかかとの高さでもバランスが取れないといけません。
高いdemi-pointeにするためには、筋力と発展の理解が必要です。
「とにかく高く!」
と要求するバレエ教師は、この理解が乏しいということがわかります。
さぁ、ここで生徒の皆さんに質問です。
ご自身が受けているレッスンで、いつも高いdemi-pointeを要求されていませんか?
発展系を無視して高さを求められているとしたら、
その教師はバレエを理解していません(少なくともロシアバレエを)。
考えられる理由は
・バレエ教授法を学んでいない
・バレエ教授法を学んだけれど理解できていない
のいずれかか、両方。
ある全国調査によると前者である可能性は85%。
かと言って、生徒さんから教師にバレエ教授法を学んでとお願いするのは難しいでしょうから、
生徒さん自身が自衛するしかありません。
とはいえ、どこで学んだらよいか日本で見つけるのは容易ではないですね。
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