ロシアバレエクラシックレッスン基本プログラムのディプロマを頂いた今でも
「ロシアバレエではこうします」
という言葉を発することに不安があります。
知識が増えれば増えるほど、その言葉の重みを感じるようになったからです。
言葉の重みに気づかずに発言するとどのような影響があるでしょうか?
ロシアバレエクラシックレッスン基本プログラムのディプロマを頂いた今でも
「ロシアバレエではこうします」
という言葉を発することに不安があります。
知識が増えれば増えるほど、その言葉の重みを感じるようになったからです。
言葉の重みに気づかずに発言するとどのような影響があるでしょうか?
ロシアバレエメソッドでは、音の取り方が明確に示されています。
その音の取り方は絶対です。
バレエの法則に従ったものですので、
個人的なフィーリングや好みで音を取ることは許されません。
音を重視しないバレエ教師がいるという話を聞いたりすると、がっかりします。
「みどり先生は子どもの指導はしないのですか? その知識、子どもに活かさないともったいない…」
ありがたいことにこのような言葉をいただくことがあります。
子どもではなく、違う立場の方たちに教えたいんです。
アン・バ
アン・ナヴァン
アン・オー
腕のポジションとして使われるこの呼び方。
メソッドによって異なることは、ご存知でしょうか?
【ワガノワ・メソッドで学ぶ各学年の課題数】
1年:64
2年:75
3年:85
4年:84
5年:99
6年:68
7年:71
8年:46
計592課題
ローザンヌ国際バレエコンクール2019が終わりました。
若手ダンサーの将来性を審査するというコンクールです。
メソッドを研究していると、若いダンサーの将来を審査するということは大変難しいことだなぁ〜と感じることが少なからずあります。
MARIINSKY II で観た『くるみ割り人形』のマチネ(2018.12.9)の主役は、
今回ワガノワ・バレエ・アカデミー教師再教育プログラムに参加している先生の友人です。
セカンド・ソリストのNadezhda Goncharさん。
そのおかげで、終演後に食事をご一緒する機会を得ることができました。
そのときにとてもおもしろいお話を伺えたので、こちらでご紹介します。
12/1(土)成田からモスクワ、モスクワからサンクトペテルブルクまで、約12時間の長い長いフライトを経て、とうとうワガノワ・バレエ・アカデミーの寮までやってきました。
道中は本当に大変で(笑)、乗り継ぎに間に合わず、次のフライトでは一つ荷物が届かなかったりと、本当に「こんなにもいろいろ起きる?」と思ったぐらいです。
私がロシアバレエメソッドに関わるようになって、見える世界が段階的に違ってきました。
下記の5段階での関わりがあります。
それぞれの段階で見える世界の広さが全然違います。
長いあいだ私に会わなかった生徒たちは、私の教える内容が進歩発展していると言う。
なぜか?それは、新しい手法の作品にじっと注意を向けているためである。
なぜなら、私たちを取り巻く生活、ありとあらゆるものは、成長し、前進しているのであるから。それゆえに、私は皆さんにお勧めする……生活を、芸術を、じっと観察しなさいと
〜『ワガノワのバレエ・レッスン』アグリッピナ・ワガノワ著 21pより〜
私が教授法を師事している先生も
「普段の生活の動きをよく観察して。バレエでは、不自然な移動の仕方はしない。
移動の法則で2つの足が同時に床についてはいけないというのがあるが、これは普段の生活と一緒。
普段歩くときは一歩ずつ出る。一歩出たら次の一歩。普段と全く同じだ」
バレエの動き、生活に落とし込んでみましょう。