知らないと始まらないバレエ表現の要「ポール・ド・ブラ」の学び順とは?

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ロシア・バレエメソッドでのポール・ド・ブラには、6種類あります。

 

初級の3年間で6種類すべてのポール・ド・ブラを学びます。

 

 

アグリッピナ・ワガノワ先生はポール・ド・ブラをどのように捉えていたのでしょうか?

 

ポール・ド・ブラ PORT DE BRAS
ポール・ド・ブラはクラシック舞踊において、腕の使い方のもっとも大切なポイントである。腕や脚や上体は、別々の特有のレッスンによって作られる。脚の筋肉、上体の保ち方が上達しても、それだけでは不充分で、ただ腕を置くべき場所を正しく発見することのみが、舞踊に完全な調和を与えるのである。頭はそれに最終的な仕上げを行い、全体の輪郭に美しさを与え、視線がそれを完成させるのである。頭の向き、視線の方向は、アラベスクやアティテュード、またほかのすべてのポーズにおいて、決定的な役割を演ずる。

ポール・ド・ブラ――それは舞踊で一番難しい部分であり、熱心に時間をかけて学ばなければならない。腕の使い方のすばらしさがそのまま、流派のすばらしさであると言うことができる。生まれつき美しい腕が与えられていない者はとくに困難を感じるが、このような人々も、とりわけ腕に注意し、よく考えて腕を動かせば美しい動きを得ることができる。生まれつき美しい腕を持っている生徒も、ポール・ド・ブラを知らないと自由な動きを得ることはできない。それをマスターして初めて、自分の腕を自由に使えるようになるのである。

『ワガノワのバレエ・レッスン』81pより、アグリッピナ・ワガノワ著、新書館発行

 

舞踊においてポール・ド・ブラがとても重要ということですね。

 

1年生では、第1・2・3ポール・ド・ブラまで学びます。

 

2年生では、第4・5ポール・ド・ブラ、3年生では第6ポール・ド・ブラ。

 

第3ポール・ド・ブラは、2、3年生で変化します。

 

第4では脚を上げた状態でのポール・ド・ブラへと移行していきます。

 

と、ポール・ド・ブラの種類を紹介しましたが、実は、これらすべてを知ったとしても、それだけではほとんど役に立ちません。

 

ワガノワ先生が「舞踊で一番難しい部分であり、熱心に時間をかけて学ばなければならない。」と仰った時間をかけるとは、どういうことでしょうか?

 

そのヒントが「学び順」です。

 

下の学年で習ったポール・ド・ブラの基本的な動きを、組み合わせたり、発展させたりして、段階的に完成度を高めていく。

 

そのためには、何をどの順番でどのように学んでいくのか?

 

それが、「学び順」。

 

これは、ポール・ド・ブラに限った話ではなく、ロシア・バレエ教授法全体を通して言える基本原理と言っても過言ではない重要概念です。

 

ある一部分を切り取って「できた」「分かった」では全然足りないのです。

 

SNSは、そういった不完全な学びには最適なので、教える側も学ぶ側も、勘違いしないよう心がけて頂きたいところです。

 

さて、この「学び順」、とても大事です。

 

たとえば、

 

第1と2を基礎として、

第3は、第1+上体の屈伸

第4は、第2+上体のしぼり

第5は、第2+上体の回し

第6は、第5+脚のストレッチ

 

このように発展していきます。

 

第3以降は、プラスアルファがあるので、基礎となる第1、2を理解していないと次に進めません。

 

この順番通りに学んでいるでしょうか?

 

筋肉、動かし方、ニュアンスなどの断片を羅列するだけになっていませんか?

 

教師が、バレエ教授法を学んでいるかどうかを見分ける指標としても使えますね。

 

今週のバスターズサロンでは、学び順も然ることながら、呼吸との関連性に着目してためになる情報をお伝えする予定です。

 

ぜひお楽しみに!

 

4月17日(金)[毎月第三金曜日]
21:30~ 表サロン(無料)
(YouTube版は22:00まで)
22:15~ 裏サロン(有料)

 

お楽しみに。

視聴の詳細はこちらをご覧ください。

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