
私が、カリキュラムを作るキッカケとなった、
1つのエピソードがあります。
随分前のことです。
当時スタッフだった先生に就学前の生徒と、
小学低学年のクラスを担当してもらっていました。
その先生には、クラス担当のための参考資料として、
市販されている、指導対象年齢用のレッスンDVDと、
そのDVDに合ったCDを渡していました。
事前の打ち合わせでは、
「問題ないです。指導できます!」
という言葉をもらっていたので、
安心して任せていました。
ですが、
レッスンを担当して数週間して、意外な言葉を聞くことになったのです。
「レッスンで子どもたちに
どういう言葉がけをして良いのか分かりません。
DVDに出ているステップの提示は出来るのですが、
何を注意すれば良いのか分かりません。」
というもの。
デモンストレーションはできるけど、
指導ができない。
大問題発覚です。
さて、どうしようか?
私が全てのクラスを受け持つには、
とても体力が続かない。
スッタフの先生の指導力不足を
すぐ解決するしかない…。
でも、先生の指導力を向上させるのは
時間がかかる…。
クラスは毎週やってくる。
待ったなしだ。
そこで出た結論が、
カリキュラムを作るしかない!
そうです。
こうした経緯があって、
カリキュラムを作ろうと思い立ったのです。
いざ作るとなっても、
その場しのぎのものにはしたくなかった。
担当の先生の負担を減らしつつ、
レッスンの質は落とさない。
私の分身が教えているような状況にしよう。
でも、それまでバレエのカリキュラムなど作ったことはなかった。
そこで、私が考えた構想は…
次号で書きますね。