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日本人留学生が感心される本当の理由

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Good, Better, Best

世界で活躍する日本人バレリーナ、バレリーノが多くいます。
 
彼らの踊りを見るたびに、日本人のバレエが世界で認められていることを誇らしく思います。
 
ですが、
 
そう喜んでばかりもいられないのです。
 

日本人留学生の評判はと言うと…。
 
「日本人留学生のテクニックのすごさは、多くのロシア人生徒は感心の念を持っています。その感心は残念ながら、「基礎から外れているのによくやるな~」という意味なのです。(中略)日本にバレエが入ってきた頃の古い時代にバレエ教育を受けた方々が次の世代、また次の世代へと伝言ゲーム式にレッスンをする中で、解説不足、勘違いなどから違った形に変形して行ったのではないかと思います。ですから、誰の責任かと問うことはできません。」
(『バレエダンサーをめざす人へ』 中川三千代著 健康ジャーナル社 2008年 104p より引用)
 
元モスクワ・バレエ・アカデミー教師の中川三千代先生のこのお話は、バレエ教師として考えさせられる内容です。
 
上記の内容は、メソッドとか、カリキュラムとか、そうしたシステムがなかった頃の名残が今も続いているという指摘です。
 
今はあらゆる情報が手に入る時代です。
 
さまざまなメソッドの書籍も動画も簡単に手に入ります。
 
こういう時代に生きているバレエ教師が、いまだに古い 勘違い教育 をしているとしたら、
 
それは大きな問題だと思います。
 
ワガノワ・バレエ・アカデミーでは、毎年のようにロシア全土から教師を集め、
 
教師のための講習会を開いているそうです。
 
そして意見交換などをし、指導のレベル向上を図っています。
 
また、パリ・オペラ座の教師を招いての意見交換も行っているそうです。
 
システムが確立されたメソッドでさえ、このように自己否定を自ら行い進歩発展しています。
 
実は、これもワガノワの教えに忠実に従っていることの証だと言えます。
 
なぜなら、ワガノワは晩年に後進に向けたメッセージを下記のように遺しています。
 
「長い間私に会わなかった生徒たちは、私の教える内容が進歩発展しているという。なぜか? それは新しい手法の作品にじっと注意を向けているためである。なぜなら、私たちをとり巻く生活、ありとあらゆるものは、成長し、前進しているのであるから。それゆえに、私は皆さんにお勧めする……生活を、芸術を、じっと観察しなさいと」
(『ワガノワのバレエ・レッスン』アグリッピナ・ワガノワ著 新書館 1996年 21p より引用)
 
いかがですか?
 
教師自らが自分たちの指導内容をしっかりと観察する。
 
改善点を探し出し、毎年前進する。
 
バレエの技術だけでなく、教師としてのあり方まで指導していた訳です。
 
日本の教師も負けてはいられませんよ!
 
勘違いダンサーを生み出さないためにも、やれることはやりましょう。
 
どのメソッドでも構いません。
 
バレエ教師たる者、まずは、バレエ教授法を習得しませんか?
 
そして、メソッドに適った、教授法に適ったバレエを教える。
 
それが日本のスタンダードになる日が来るのが待ち遠しいです。
 

 
参考図書

 

 
 
 
 

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