
毎月第4金曜13:00からコンビネーションクラス(オンライン)を開催しています。
コンビネーションクラスとはなんぞや?
と思った方も多いと思います。
このクラスはバレエ教師向けの講座です。
ロシアバレエ教授法初級のコンビネーションを組んだ動画を提出していただき、私がそのコンビネーションを講評していきます。
私のバレエ教授法師匠のスラーヴァ先生は
「教師の実力はコンビネーションに現れる。そして生徒を上達に導くのもコンビネーション。いかにコンビネーションを上手に組むかということが生徒の上達に大きく関わっている」
と常々仰っていました。
私が教授法を表参道のリビーナで学んでいたときのお話です。
5年生のバーの課題をすべて学び終えた頃、教授法講座に通っていた数名のバレエ講師に向かってスラーヴァ先生が課題を出されました。
「来週から、教師のみんなで分担して3年生以上のバーのコンビネーションを組むように」
PliéはAさん
Battements tendusはBさん
Battements tendus jetésはCさん
Rond de jambe par terreは私
………
上記のように順繰りにコンビネーションを提示していきます。
自分が何年生のコンビネーションを組んでいるのか、どういう順序で何をすればよいのか、
などを言葉にしながらステップを提示していきます。
最初のうちはダメ出しばかりで、本当に苦しい思いをしました。
ある時、
「みどり、今日のコンビネーションは全てみどりが考えて」
という無茶振り(泣)をされました。
で、結果は…
「みどり、今まで何を学んできたんだ。何もわかってないじゃないか!」
先生の落胆が見て取れ、大変苦い思いをしました。
その日の夜は悔しくて一睡もできませんでした。
この日のことは一生忘れることはないでしょう。
私の人生のターニングポイントだと思っています。
しばらくして
「来週は5年生の課題をみどりが全て構成してくるように」
という宿題を出されました。
準備のための1週間は、ワガノワ生の動画を見まくり、教授法のノートとにらめっこしながら
あーでもなこうでもないと、課題に取り組みました。
そして、その日はやってきました。
先生は椅子にお座りになり、私は教授法講座を受けにいらした生徒さんたちにコンビネーションを提示していきます。
心臓が止まるかも知れないと思うような緊張感です。
なにせロシアバレエ教授法を学びに来るような方たちにコンビネーションを提示するのです。
ロシアバレエが好きな方やロシアメソッドを本格的に学びにいらしたバレエ教師たち、このような方たちを相手にコンビネーションを提示するのはなかなか度胸が必要です。
Pliéから始まり、Grand battements jetésまで全てのコンビネーションを提示し終えました。
スラーヴァ先生から
「OK。合格」
という言葉を頂いたときの安堵感と言ったら、それはもう本当に天にも登るような気持ちでした。
この特訓とも思えるスラーヴァ先生の愛のムチ(?)があったからこそ、今の私がいるんだと強く思います。
そしてこの特訓があったからこそ、昨年11月に行われた
ワガノワ・バレエ・アカデミー教授法学科長のマリア・グリバーノワ先生のコンビネーションオンライン講座にて
私が組んだ6年生のコンビネーションが認められ、5点満点中5点を頂くことができたのだと実感しています(アイキャッチ画像は満点を頂いたという認定証)。
本当にあの特訓は力になっています。
次は私が特訓をする番です(笑)
ロシアバレエe予備校は、バレエ教師やバレエ教師を目指す方が受講しています。
ロシアバレエ教授法のシステムに惚れ込んだバレエ教師を相手に、コンビネーションを講評しています。
本日もこのコンビネーションクラスがありました。
参加している先生方の能力が上がってきています。
コンビネーションを組む力が徐々に付いてきています。
本当に嬉しいことです。
真のバレエを学びたという強い気持ち、ロシアバレエメソッドのシステムに惚れ込んだ方たち。
今までやってきたことは何だったのだろう?と過去を振り返りながら、未来を見据えた学びを継続されている方たち。
本当に頭が下がります。
みなさん、本当に素晴らしいです。
みなさんの頑張りに背中を押されながら、私も日々精進しています。
ロシアバレエに興味をお持ちのバレエ教師のみなさん、ぜひ一緒にロシアバレエを学びませんか?
仲間が増えれば増えるほど、日本のバレエ教育環境が良くなると確信しています。






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