札幌芸術の森は自宅からさほど遠くないところにあります。
と言ってもDOOR TO DOORで小一時間ほどはかかるのですが(笑)
関東から行くよりは断然近いです。
以前、札幌芸術の森にはヤン・ヌイッツ先生のセミナーで来たことがあります。
動かない身体に鞭打って参加した記憶があります。(泣)
札幌芸術の森バレエセミナーを見学しに、久しぶりに足を運びました。
私が見学したのは、5日目最終日のレッスンです。
ジル・イゾアール先生のクラシックとローラ・エケ先生のヴァリエーション。
バスターズ講師の森脇さんも感じているように、私はロシアバレエ原理主義者のように思われているみたい(笑)
あながち外れていないんですが、実はロシアバレエを学ぶ前はフランスメソッドが大好きで、パリに旅行に行った際にパリ・オペラ座バレエのVHS(=古い!)を探しに
街中のレコードショップを見て回ったほどです。
私が一番欲しかったのは、ドミニク・カルフーニのジゼル。
カルフーニがマルセイユバレエに移籍する前の貴重な映像がどこかにあるはずなんです。
彼女のジゼルは、観客が全員涙したと言われるほどのもので、どうしてもその動画が欲しかった。
でも、どこにもない。どなたか知りません?どこにあるか。。。
本題。
イゾアール先生は、小5以上を対象にしたクラスでは基礎を徹底的に教えこんでいました。
バレエとはこういうものなんだと、子どもたちに伝えていました。
印象深かったのは、レッスン開始前に生徒の一人がレッスンノートを先生に見せていたんです。
先生は、そのノートを手に取り、ページをめくり、頷きながら見ていました。
そして生徒をとても褒めていました。
生徒にとっては、素晴らしい経験になったことでしょう。
クラスでもレッスンノートをつけるようにお話されていました。
来年もまた来るので、そのときにノートを見せてほしい。
レッスンの内容だけでなく、公演を観に行ったら、その時の感想も書いて。
新聞や雑誌の切り抜きも貼って。
バレエに関することなら何でもそのノートに書き込んで。
バレエとは、そうやって付き合っていくんだよ。
ノートに書くことを1年間続けた場合と書かなかった場合では実力の差はどれほどになっているか。
上達したいならレッスンノートは必須ですね。
ジュニア生、がんばって!
続く、中級シニアと上級合同クラスのレッスンでは、難しいコンビネーションが続きました。
エトワールクラスで行うようなコンビネーションです。
こういうコンビネーションも勉強になる。実力が上がるとどう変化していくかということを感じて
これまた刺激的なレッスン。
生徒のレベルに合わせて、上を目指さざるを得ない状況を作り出すのは、教師の大事な仕事でもあります。
イゾアール先生、いい仕事してるなぁ~と惚れ込んでしまいました。(笑)
ローラ・エケ先生のヴァリエーション指導もよかった。
イゾアール先生もエケ先生も指導の言葉が同じで、深く頷いてしまいました。
ロシアメソッドを習得された教師・ダンサー共に指導の言語が同じ。
誰が指導しても同じ表現になるというのは、メソッドの強みですし、これこそがシステムと言えます。
今回は、ロシアメソッドとの差と共通点がわかり、大収穫です。
来年も見学します。
楽しみ!
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