ノボシビルスク・バレエ学校オーディションレポート

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国立ノボシビルスク・バレエ学校(ロシア)ワークショップ&オーディションが、
新宿村スタジオにて先日二日間の日程で開催されました。
 
二日目だけ見学させて頂きました。
そのレポートをお伝えします。
 

女子9名、男子1名、計10名が参加していました。
 
担当講師は国立ノボシビルスク・バレエ学校副校長の
アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・シェレーモフ先生です。
 
先生の指導はまさに「ワガノワ・スタイル!」そのもので、一つ一つの言葉が明確でとても素晴らしい内容でした。
 
先生が強調なさっていたことは、
 
「上体の四角の箱を絶対に崩さない」
「腕の動きは、必ず1番(アン・ナヴァンのこと)を通る」
「軸足のかかとをもっと前に押して5番をしっかり作る」
 
ということでした。
 
私が教授法を師事している先生と全く同じことを仰っています。
 
国立バレエ学校では、教授法の資格を有する先生のみが
生徒を教えることができます。
 
生徒のレベルの維持には、この教授法は必須です。
この教授法が、ロシア・バレエの強みだと再度痛感しました。
 
 
さて、本題のレポートです。
 
女子9名ですが、一人を除く8名が骨盤を前傾斜させていました。
腰が反っている状態です。
骨盤の傾斜のない1名は、肩甲骨が使えていなかったので上体の優雅さを欠いていました。
 
男子1名は背の高さ・脚の長さ・腕の長さがあり、先生から褒められていました。
「君はダンサーとしての素質を全て持っている。素晴らしい才能です。
 だけど、腕の使い方、つま先の使い方ができていない。
 テクニックはあるけど、基礎はない。今後基礎を重視するように。」
 
と言われていました。
この男子生徒は私の教え子です。
今年度キエフに留学していましたが、このオーディションを受けました。
結果は合格でした。
 
オーディション終了後、一人一人に先生から直接合否のお話がありました。
誰が合格したのか、わかりません。
 
 
ワガノワ・メソッドでは、上体と腕の動きが重要視されます。
その2つを持っている生徒は、いませんでした。
 
メソッドの違いによるものかもしれませんが、
ワガノワ・メソッドのオーディションなのですから、
そこは外せないところだと思います。
 
また、腕と上体の関係を理解している生徒がほとんどいませんでした。
 
上体に対して腕はどこを通り、どこにホールドさせなくてはいけないか。
ワガノワ・メソッドでは、ここが明確なのですが、
それを理解している生徒がいませんでした。
 
日本では、
脚の動きにばかり着目して、上体と腕をおろそかにする傾向があります。
これでは単なる脚の運動に見えてしまいます。
 
バレエは芸術なのですから、体全体を使って音楽や物語を表現しなくてはいけません。
上体と腕を疎かにすることはできないのです。
 
 
若い生徒も、大人リーナも
もっと上体と腕について学んでいただきたいと思います。

そうすれば、普段のレッスンでも十分に芸術的な表現を味わうことが出来るようになります。
 
自分が踊っているものがバレエなのか、運動なのか。
立ち止まって考えてみて頂きたいと思います。
 
 
今回このようなワークショップ&オーディションを開催してくださった
S&H 留学センターさんに感謝いたします。
担当の方には、大変よくしていただきました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
 
 
 

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