
幼児が発表会に出るときに
一番問題になるのが、
「場所とり」です。
普段のスタジオの大きさに慣れている子どもたちにとって
広い舞台は、異次元空間。
そのまま子どもたちに任せていると、大変なことになります。
他団体が出演するチャリティコンサートでは、
場当たりにいただける時間が限られていることと、
場当たりをしても幼児や小学低学年の子どもたちが
本番で場所とりが上手に出来ないことが悩みの種でした。
「解決策はないか?」
考えて考えていろいろ悩んだ結果、
一つのアイデアが浮かびました。
それを試してみたら、見事成功。
以来、毎回発表会ではそれを使うようにしていて、今のところ外れはないです。
今回は、そのアイデアをご紹介します。
小さい子どもたちを舞台に上げられず困っている先生は、参考になさってください。
そのアイデアとは、「花かご」です。
舞台上で、スタジオと同じ大きさに見立てた四隅に
花かごを置くことにしました。
この花かごのおかげで、幼児や小学低学年の子どもたちの場当たりが不要になりました。
舞台に花かご4つを置くことで、スタジオと同じ広さの中で迷わずに踊れるようになりました。
大きいお姉さんたちが踊る時は、花かごを移動し広さを確保します。
この記事を書いている数日前にも千人規模の大きなホールで発表会を行いました。
もちろん舞台には花かごを設置。
子どもたちは場当たりはしていません。
スタジオで合同リハをしただけで、いわばぶっつけ本番ですが、何の問題もなく完璧に場所取りをしてくれました。

背の高い花かごは舞台後方、背の低い花かごは舞台前方に置きます。
スタジオよりも大きく踊らせるという価値観もありますが、
ただでさえ緊張する舞台の上で、いつもと違う踊りを要求されてしまうと、小さな子どもたちには、かなりの負担となります。
一か八かで成功することがあるかも知れませんが、かなりリスクが高いです。
もし失敗したら、嫌な思い出になってしまいます。
私は、いかに普段と同じように踊ってもらうか、ということを優先しています。
まずは成功体験を得て欲しいからです。
それをきっかけに、やる気に火が点いて、大きな踊りに挑戦出来るように育っていくと考えているからです。
それを可能にするのが、花かごです。
実際は、花かごでなくても目印になるものであれば何でも良いと思います。
ただ、バレエの舞台で観客の目に入るものなので、花かごが良いと思います。
普段のレッスンの成果を発揮するためには、いつも通りの環境を作ることが大事です。
そのための目印として、花かごが役に立っているというお話でした。
ちなみに、花かごを作ってくださったのは、当スタジオの大人の生徒さんでフラワーアレンジメントを習っている方でした。
素材のほとんどが100円ショップで購入できる花などです。
本番日とは別に、生徒達を連れて場当たりに行く労力が不要になることも考えると、とてもコストパフォーマンスが高いです。
花かごの作り方に興味のある方は、こちらまでご連絡下さい。
もしご希望が集まるようでしたら、動画に撮るなどしてご覧いただけるようにしたいと思います。