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甲出しでアキレス腱は伸ばすのか?

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私が担当しているクラシック・レッスンを受講なさっている生徒さんは、

向上心のある方たちばかりで、いつも刺激を受けます。

質問をいただくことが常となっています。

つい先日も、

「アキレス腱を伸ばしながら甲を出すということがどうしてもできなんですけど、どのように行えばいいですか?」

と。そこで、

「もしかしてそのような指導を受けたことがあるのですか?」とお聞きしたところ、


「そうです」というお答え。

想像してみて下さい。

カーブのある道路を。

カーブがある場合、外側のラインは長く、内側のラインは短い。

だから、カーブが形作れる。

外側と内側が同じ長さなら、直線です。カーブにはなりません。

甲が出た形は、甲でアーチを描いた結果得られる形です。まるでカーブしている道路みたいに。

通常甲でアーチを描く場合、甲だけではなく、足首の前側のストレッチを充分に行う必要があります。

ここでは、甲を出す=甲でのアーチ+足首の前側のストレッチと捉えて話を進めます。

甲でアーチを描く場合、甲側が外側・アキレス腱側を内側としたカーブの道路と考えることができます。

アキレス腱を伸ばしたまま甲でアーチを描くというのは、道路で言うと直線を延長するように描くことになりますね。

これではアーチを作れません。

「脚全体が、膝、甲、つま先のところで引き伸ばされた状態になります。アキレス腱を硬く締め、かかとは前に回しながら、できるだけ高く上げていきます。」
(バットマン・タンデュの行い方での記述、『ロシアバレエレッスン① 初級編 第1学年』エマ・A・ブリャーニチコワ 著 音楽之友社 60P より引用)

ロシア・メソッドでは、アキレス腱は硬く締めます。要するに短くするということです。

これにより甲でアーチが描けます。

解剖学的にはアキレス腱を強く引かずに甲を出したほうが、足首周りの腱や筋肉を傷めにくいという考えもあります。

この説明でも、アキレス腱は強く引かないだけで、伸ばしているわけではありません。

アキレス腱が伸びるのは、足首をフレックスにした時です。

アキレス腱を強く引かなくても、足首をフレックスにしても、甲はバレエの形になりません。

いずれの場合も、トゥに上手に乗れません。膝が曲がってしまいますから。

もしかすると、「アキレス腱を強く引かない」ということを「アキレス腱を伸ばしながら」と表現しているのかも知れません。

甲を出すと言うのは、甲(足首の前側も)をしっかり伸ばしてアーチを作るということです。これが正しい形です。

さて、ここでザハロワの甲を見てみます。

甲出てます。そしてアキレス腱硬く締まっています…。

バレエ教授法に則って、バレエの形を重視するのか、

その他の理由を重視するのか。

両者の隔たりは広いなぁ〜と感じずにはいられません。

冒頭の質問の答えは、

「アキレス腱を短くして甲を出して下さい。かかとを自分の方に引き寄せるようにしながら足首の前側のストレッチをするように。」

です。

参考図書:『ロシアバレエレッスン① 初級編 第1学年』エマ・A・ブリャーニチコワ 著 音楽之友社

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