
以前から、私がバレエ教授法について情報配信しているので、バレエに関する様々なご相談を受けます。
時には、バレエ教授法だけでは解決しない問題を抱えている方がいらっしゃることがあります。
そういう方には、バレエ教授法以外のアプローチが必要です。
ワガノワ・バレエ・アカデミーですらそういうアプローチがあるのですから。
ワガノワ・バレエ・アカデミーに入学できる生徒たちは、
全員が全員身体的に完璧にバレエに向いてるわけではありません。
身体条件に多少問題があったとしても、合格になることがあります。
身体条件の不足を補う要素として何が評価されていると思いますか?
それは、頭の良さや感性です。
むしろ、頭の良さや感性が大前提となっていて、そこに身体条件を満たすと確実に合格、やや難があると条件付き合格となっていると言った方が正しいかも知れません。
ですので、ワガノワ・バレエ・アカデミーでは、頭の良さや感性が優れた生徒を積極的に受け入れます。
頭が良く感性が優れた生徒が、身体条件の問題を克服していった実績が今までにあります。
そしてそのような生徒のほうが、身体条件が優れた生徒よりも上達する場合があることも知っているんですね。
入学オーディションの時点で、ワガノワの先生方はそんな未来が見えているのでしょう。
その代表例が、ディアナ・ヴィシニョーワ。
彼女はワガノワ・バレエ・アカデミーの入学試験で、背中が問題とされて2度不合格になりましたが、リュドミラ・コワリョーワ先生の目に留まり、卒業時には史上最高得点で卒業することになりました。
その後の圧倒的な活躍は説明を要しませんね。
なぜ、このような話をするかと言いますと、
ワガノワ・バレエ・アカデミーでは、身体条件をバレエ向きに矯正してしまうプログラムが実施されていることを知って頂きたいからです。
身体条件を満たしていない生徒たちは、入学後そのようなプログラムで身体をバレエ向きに矯正していきます。
教授法以外のアプローチも併用されているということです。
ここで忘れてはいけないのは、これらのアプローチの主導権を握っているのは、バレエ教師であるということ。(このことについては、ここでは深入りせず、改めて書くことにします。)
教授法は身体条件が揃った生徒には万能ですが、それ以外の生徒には万能ではありません。
例えば、足裏3点について。
動画にて「足裏3点を強制的に作り出してしまおう」と呼びかけています。
私が担当している大人のクラスでは、その呼びかけに応えて、数名の生徒さんが足裏のアーチを作るインソールを着用するようになりました。
そして、踊りやすさを実感なさっています。
その踊りやすさがあることで、初めて教授法に反応できるようになったわけです。
インソールを使う以前には、そのような反応はありませんでした。
教授法を心身ともに理解できるようになるための前段階。
それは身体を無理なく動かせるようにする工夫なのではないでしょうか?
ソルボのインソールはその工夫の一つです。
本人の意思や努力や根性とは無関係に、強制的な矯正。
今後も様々な矯正の仕方にについて発信していきます。
参考商品
本文で紹介しているインソールはこちら