ワガノワ・バレエ・アカデミー教師全課程資格を保有している先生に、
「日本では、ターンアウトのためにお尻を締めなさい、という指導が行われている事があります。先生はどうお考えですか?」
と聞いたことがあります。
答えは、
「ターンアウトのために、故意にお尻は締めません」
です。
そして、ターンアウトをどのように行えばよいのか教えていただきました。
「お尻の下の太ももを外旋させながら前に押し出し、お尻の下にはっきりとしたくぼみを作ってください。お尻の下の太ももを外旋させながら前に押し出すと、脚の付け根の部分が伸びます。そして内転筋が前に押し出されます。これがターンアウトです」
先生は、実際に上記のやり方を見せてくださいました。
締まっているか締まっていないか確かめるために、お尻を触らせていただきましたが、締まっていませんでした。コアの部分は収縮していましたが、表層筋は柔らかかったです。
ここで補足。
ターンアウトのために守らなくてはいけないいくつかの事。
・脚の付け根の部分が横から見て、「くの字」になってはいけない
・上半身を引き上げないと、脚が自由に動かないので、引き上げは必須
・骨盤は水平を保つ(上記、先生のお話の通りに行うと、水平になります)
お尻の筋肉は、故意に収縮させるのではありません。
骨盤の位置を正しく置くことでコアの筋肉が収縮します。
正しい骨盤の位置を守り、股関節の中で脚を正しく外旋すれば良い。
ということ、です。
参考教材
「ターンアウト(DVD)」
※ YouTubeアーカイブ。