トゥで5番に立つ その1

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トゥで5番に立つ、という動きには2つの種類があります。

1. ピケで、片脚ずつ立って、最後に両脚で5番に立つ
2. ルルヴェで、両脚で5番に立つ


まずは1の、ピケからの5番について。

普通、生徒のみなさんが行うトゥの練習は、レッスン後半の15分程度だと思います。

その前の段階で、3/4ポアント (高いドゥミ・ポアント) は何度となく練習している事でしょう。

3/4ポアントをしっかり行っていれば、いずれトゥもしっかりこなせるようになると思っていますでしょうか?

実は、3/4ポアントを繰り返していてもトゥに乗れるようにはなれません。

絶対とは言いませんが、現実に乗れなくて困っている生徒さんがとても多いです。

なぜそんなことになるかというと、3/4ポアントからトゥに乗るまでの「違い」を感覚的に捉えられていないからです。

これは物理の話なので、図解すればすぐに理解できることです。

それを理解すれば、いつまでもトゥに立てないという生徒さんの数は随分と減ると思います。

ここではホワイトボードは使えないので、文字だけで解説してみます。

3/4ポアントの感覚のまま、トゥに乗ろうとすると何が起きるか?

多くの場合、つま先だけトゥにしようとします。

でも、乗り切れないのでバランスが後ろに崩れてしまいます。

もう一回挑戦してみても、やっぱりバランスが後ろに崩れてしまいます。

そこで「もっと前に」と勢いをつけてトゥに乗ろうとしてみると、今度は前に行き過ぎてしまいます。

これは何かが足りません。

中には感覚に頼って、ひたすら繰り返すうちにうまくいく感覚を見つける方がいらっしゃるかもしれません。

それはそれでいいのですが、教師の仕事は、独学より速く生徒さんを上達させてあげる事です。

そのために必要なのが、解決に役立つ知識です。

「3/4ポアントとトゥで異なることは何か?」

これが明確になれば、あとはその違いを埋め合わせることをすればよいだけになります。

では、答え。

「高さと前後の立ち位置」

が、異なるのです。

これを読んで「ん?」という方は、3/4ポアントの感覚のままでトゥに立とうとしている可能性が大きいです。

これだと甘い5番ポジションになりがちです。

3/4ポアントからトゥへ切り替える際には、上下方向と前後方向の両方に体重移動が起こります。

上と前、です。

縦軸と横軸、です。

これを体の動きとして正確にできた時は、物理的に「上と前」に移動できていることになります。

空間をこのように捉えればトゥに乗れるようになります。

でも、それだけでは不十分です。

なぜかというと、「実際にやってること」と「やってるつもりのこと」が違うからです。

では、あとどうすればよいか?

頭が捉えている感覚として「上と前」に移動できていると理想的です。

前者が物理空間での移動(実際にやってること)、後者が情報空間での移動(やってるつもりのこと)。

この二つがズレていると、うまくトゥで立てません。

物理空間と情報空間のズレです。

「やってるつもりと、やってることの差は少なめに!」

この二つが一致すると成功する確率がグンと高くなります。

ここまでは空間についてのお話。

次回は空間以外のお話をします。
 
 
 
 

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