
ロシアのメソッドでは、ポール・ドゥ・ブラは6種類。
1年生で学ぶのは第1、第2、第3ポール・ドゥ・ブラ。
2年生では第4、第5ポール・ドゥ・ブラを学び、3年生で第6ポール・ドゥ・ブラを学びます。
ワガノワ・バレエ・アカデミーの生徒による、参考動画で動きを追ってみましょう。
第1ポール・ドゥ・ブラ (1年生)
第2ポール・ドゥ・ブラ (1年生)
第3ポール・ドゥ・ブラ (1年生)
第4ポール・ドゥ・ブラ (2年生)
第5ポール・ドゥ・ブラ (2年生)
第6ポール・ドゥ・ブラ (3年生)
第1ポール・ドゥ・ブラは、腕だけの動きです。これが基礎。
第2ポール・ドゥ・ブラも、腕だけの動きです。
この第1と第2ポール・ドゥ・ブラに、上体の変化がつくと、数字が上がってきます。
第3ポール・ドゥ・ブラは、第1ポール・ドゥ・ブラに上体の前後への屈伸が加わります。
第4ポール・ドゥ・ブラは、第2ポール・ドゥ・ブラに上体のひねりが加わります。
第5ポール・ドゥ・ブラは、第2ポール・ドゥ・ブラに上体の回しが加わります。
第6ポール・ドゥ・ブラは、第5ポール・ドゥ・ブラに脚のプリエと移動が加わり、片脚軸で行います。
式で表すと、下記のとおりです。
第3=第1+上体の屈伸
第4=第2+上体のひねり
第5=第2+上体の回し
第6=第5+プリエ+重心移動
第1と第2が基礎の動き、その後加わる動きで数字が上がる。
これが分かれば、ポール・ドゥ・ブラの指導が容易になります。
難易度の階段を外れた指導をすることもなくなります。
第3ポール・ドゥ・ブラがうまくこなせないのであれば、
第1ポール・ドゥ・ブラの腕の動きだけを切り取り、腕の軌道を確認する。
そして上体の屈伸運動を確認する。
第4ポール・ドゥ・ブラがうまくこなせないのであれば、
第2ポール・ドゥ・ブラの腕の動きだけを切り取り、腕の軌道を確認する。
そして上体のひねりを確認する。
このように動きを切り出して確認すれば、どこに問題があるかがわかります。
バレエ教授法では、このような問題を確認するプロセスが確立されています。
何が問題で動きがこなせないのか、ということが分かるように組み立てられているのです。
教授法が分かると、とても指導がし易くなります。
もちろん生徒さんも、上達がし易くなります。