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上達させる教師の2つのタイプと、番外編

上達への階段と聞いて、皆さんはどのようなことを思い浮かべるでしょうか?

まずは、

1.独学

バレエに限らず、ほとんどの習い事は、独学で学ぶことができます。

学ぶことは出来るんですが、おそらく、試行錯誤が多く、

教師に教わるより、上達のスピードは遅くなると思います。


なので、次は、

2.教師について学ぶ

これが、何かを学ぶとき、もっとも一般的だと思います。

ただし、教師について学ぶとき、どのような教師につくかで、上達のスピードが違ってきます。

そこで、今回は、教師を2つのタイプに分けて考えてみます。

タイプ1:メソッドを知っている教師

ロシア・メソッド、RADメソッド、パリ・オペラ座・メソッド。

バレエのメソッドではこの3つが有名ですね。

これらのメソッドを学んだ教師は、メソッドに裏打ちされた上達を約束してくれます。

各メソッドでは、レベルに合わせてどのステップをどのように教えればよいか、という事が明確に示されています。

その教授法に則って指導していれば、上達させる事が出来ます。

長い年月をかけて、確実に上達の階段を登れるように設計された教授法が、各メソッドとして受け継がれているのです。

したがって、その通りに教えてもらえれば、上達は約束されたようなものです。

タイプ2:運動力学を知っている教師

バレエは、「メソッド」 に裏打ちされた様式美です。

その様式美を伝えるためには教授法が絶対に必要です。

国立のバレエ学校のように、身体条件とメソッドが合致した場合、力学的な観点はさほど重要ではありません。

教授法の中に、力学的な要素が織り込まれているからです。

教授法通りに教えれば、その結果、力学的に適った動きを生徒に教えている、ということです。

ですが、バレエ向きでない身体条件を持った人を教える際には、メソッド通りの教授法では力学的矛盾を生じてしまいます。

そのことを考慮せず、メソッド通りに指導しているとカバーしきれない部分がどうしても出てきます。

しかし、この状態は当事者も含めて気づかれにくいのです。

なぜなら、教師はメソッド通りの正しいことを教えているから。

それでも伸び悩んでいるとすると、それは生徒のせい、ということで片付けられてしまいます。

しかし、原因はそこではなく、力学的矛盾にあるので、その解消が必要となります。

それには、「運動力学」 の観点が必要になってきます。

身体条件がバレエ向きでない人のために、教授法を力学の観点から改訳する必要があるからです。

1.メソッドの教授法通りに教わると、

「先生に直されるとその瞬間は出来るけど、すぐに元に戻ってしまう。いつ出来るようになるだろうか?」

という思いが常にあると思います。

特に大人の方にとっては、メソッドの教授法だけだと、上達に相当な時間がかかります。

そもそもメソッドの教授法は、18歳でバレエ団に入団させるために書かれているものなので、

体力やレッスン時間などから考えても、大人には相当無理があります。

2.メソッド+運動力学で教わると、

「その瞬間に出来る様になる!」

運動力学で動きを説明されると、上記の矛盾が手に取るように分かるようになります。

原因が明確になり、本質的な解決がなされるので、無理な身体の使い方をせずに動けるようになり、楽に動くことができるようになります。

身体が勝手に反応するような感覚さえ生まれます。

このように2つの教師のタイプで、上達のスピードに変化があります。

運動力学を駆使して教えられる教師は、教授法を飛び越えたスピードでの上達を保証してくれることでしょう。

ぜひみなさんには、運動力学を知っている教師に学んでいただきたいと思います。

ちなみに、上記2つのどれにも該当しないタイプ0の教師もいます。

教師の番外編です。

「バレエみたいな創作舞踊を教えている」

教師のことです。

「なんちゃってバレエ」

と言ってもいいでしょう。

しかし、これも先ほどと同様に、当事者も含めて気づかれにくいのです

なぜなら、生徒も保護者もそこまでバレエに詳しくないことが往々にしてあるからです。

そういう教師には気をつけてください。

バレエを教えてくれないどころか、バレエでも何でもない独特な動きを習得することになり、場合によっては怪我をする可能性もあるからです。

お金を払って損をするようなものです。

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