4年半前に初めてスラーヴァ先生のロシア・バレエ教授法クラスを受講し、先生の知識に感銘を受けました。
ロシア・バレエ教授法の凄さに圧倒されたのを覚えています。
素晴らしい講義内容の一端をみなさんと共有したいと強く思ったのを覚えています。
そこで私が取った行動は…
スラーヴァ先生の許可をいただくことでした。
ロシア・バレエ教授法のエッセンスをブログに書き、
その内容をロシア語に翻訳したものをスラーヴァ先生にお見せして許可をいただくことにしました。
スラーヴァ先生には
「みどりが学んだ内容は自由に書いていい。今後私の許可を取る必要はない」
と快諾していただきました。
また、私のプロフィールにスラーヴァ先生の名を載せることも快諾してくださいました。
なぜ、私がこのような行動をとったかと言うと、
理由はこれしかありません。
スラーヴァ先生の名を汚さないために、です。
ディプロマを頂く四年半前のことなので、慎重に行動しました。
何かを学ぶ時、
誰から学んだか、ということはとても大事な部分です。
そして師にあたる教師の名を公開するというのは、とても責任重大だと感じています。
師の名前は私の所有物ではありませんので勝手に公開してはいけない。
そういう手順を踏まずに誰々に師事した、と書くことはとても失礼なことだと思います。
私がブログを書くときは、常に
「スラーヴァ先生に失礼になっていないだろうか?」
ということを考えながら書いています。
これは読者に対しても同様です。
バレエと称してバレエではないもの、つまり単なる個人的経験や思いつきを読者に伝えてはいけないと考えています。
なぜなら、バレエは私の所有物ではないから勝手に中身を変えて「これがバレエです」と発信することはおこがましいにも程がある、と思うからです。
ところが、ネット上ではバレエ教授法を学んたことがない人がバレエについて解説していることが良くあります。
中には特定のメソッドを謳ってデタラメなことをさもこれが正しいと真顔で解説している事も珍しくありません。
その発信者には、バレエ教師に限らず治療師やトレーナー、医師、生徒さんも含まれています。
コンクールの審査員までこれをやらかしてしまいます。
みな、自由に言いたい放題、書きたい放題です。
バレエに対する敬意や畏敬の念のかけらも感じられないと思うのは私だけでしょうか。
どんなデタラメを言っても誰も責任を取りません。
そんなことより自分の知識をアピールすることの方が大事と言わんばかりです。
それによって読者に不利益を与えても言った者勝ちです。
文字通りの玉石混淆。
ネット上の情報という点では私のブログも同じです。
ですが、ワガノワ・バレエ教授法全学年の指導者としてのディプロマを取得した者として、少なくともロシア・バレエ教授法に関してはピカピカに輝く玉を出すことを意識しています。
ですから、読者の方に対しても、スラーヴァ先生に対しても責任ある言葉を選ぶように気をつけています。
この両者に、私の行動を監視して頂いてるとも言えます。
この監視なしに自由に語ることは私はしたくありませんし、してはいけないことだと思っています。
ブログの内容にはバレエ教授法という裏付けがあるからこそ、書けることがあります。
バレエ教授法の知識なしにバレエについて勝手にブログを書くことや発信することは、自分で自分の価値を下げていることになりかねない。
そういう思いを強くいだきながら発信しています。
今後もみなさんにバレエ教授法の素晴らしさを発信し続けます。
今年も読者のみなさんとスラーヴァ先生の存在を意識し、責任ある発信をしてきたつもりです。そして、それは来年も続きます。
来年もどうぞよろしくお願いします。
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