2021.12.29~31の3日間、ロシアバレエ教授法1~3学年のおさらいをするオンライン講座を開催しました。※1
この講座のための準備として、大まかな各学年の課題を洗い出し、学年ごとにステップがどのように発展していくかということを表にしました。
準備段階では自分でも気付いていなかったのですが、講義中解説していて大きな気付きがありました。
と言うか、説明が止まってしまったのです。自分が話している内容に矛盾が生じてしまったから。
若干焦ったわけですが、矛盾の原因がわかりました。
それは、
いつの教授法のテキストを使うかによって、教える順番に小さな誤差が生じているということです。
私が日本で学んだ初級のテキストは1997年度版です。
2018年にロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミーで学んだテキストは2017年度版でした。
発展の仕方はどの年度のテキストでも同じです。
ただ、いつ教えるのか、というところが少しずつ変化しています。
このような変化を現地で教授法最高責任者のマリア・グリバーノワ先生にご教授いただけたのは、大変ありがたいことでした。
日本で学んだテキストとワガノワ本校で学んだテキストの差を、
今回の講座で気づけたのは大きな学びでした。
私が日本で学んだ中級のテキストは2011年度版です。
もし私が学ぶだけで満足していたら、この矛盾には気づかなかったことでしょう。
自分の中に入っていた古い教授法と新しい教授法を並べたときに初めて見えてくる細かい矛盾。
そのまま指導していたら生徒が混乱していたことでしょう。
2022年2月に再教育プログラムがワガノワ本校で開催されます。※2
案内が来たとき迷うことなく申し込ませていただきました。上記の矛盾だけでなく、他にも確認したいことが山ほどあります。
それらを一ヶ月かけてバージョンアップさせてきたいと思います。
今回の訪露でどのような変化があるのか、今からとても楽しみです。
変化し続ける教授法に本家本元で直接触れられるのは大きな収穫になるのは間違いありません。
変化し続ける教授法のエッセンスを今後も配信していきます。
※1 年末特別企画 ロシアバレエ教授法1~3学年おさらいe講座
予習・復習・お手本動画を見ながら大人のオンラインバレエレッスン