私はトレーナーではないので、筋トレのことは詳しくありません。
バレエ教師として筋トレを推奨することはあっても、どのようにしたらよいかという部分は専門家にお任せします。
このような線引は大事ですね。
さて、大人リーナの筋トレ事情、興味のあるテーマですね。
私は、ロシアバレエメソッド1年生から3年生を大人リーナに指導しています。
ロシアバレエメソッドでは、学年ごとに何を鍛えればよいか、ということが明確です。
1年生の対象年齢は10歳前後です。
10歳前後の子どもたちの筋肉はバレエを行う上で不十分です。
ですから、無理はさせられません。
1年生の課題は正しいポジションで立つということです。
立つための筋肉が必要ということですね。
それは上体を主に鍛えていくということです。
学年が上がるにつれてコーディネーション能力を鍛えていきます。
もちろん、脚が徐々に高くなるので、筋肉も鍛えていきます。
このように段階を踏んで鍛えていきます。
見方を変えると、今ある筋肉でできることをする。
筋肉が足りないから鍛えようとするのとは真逆です。
筋トレするというのは、いまある筋肉では足りない、という否定が前提となっています。
一方、ロシアバレエの1年生は、今ある筋肉で上達しようという(筋肉的には)肯定が前提となっています。
大人からバレエを始めた初心者は、筋肉が鍛えられていない人が多いはず。
ないから鍛えましょう、鍛えれば上手になるはず、という考えは、バレエ教師としては安易すぎます。
バレエ教授法を通して上達させるのではなく、筋トレで上達させようとしているのと同じですから。
もちろん、筋肉を鍛えなくてよいというわけではありません。
今ある筋肉でできることを重ねながら、段階的に筋肉を鍛えていくという考えです。
その時必要になるのが、コーディネーション能力を鍛えるというアプローチです。
それがバレエ教授法です。
今現在、大人リーナが受けているレッスンで、このような段階を踏んでレッスンを行っている環境がどれほどあるか。。。
教師として必要なのは、生徒のコーディネーション能力を段階的に鍛えるコンビネーションを組む力です。
大人リーナ初心者に対して難しいコンビネーションを提示するようなレッスンだったら、
筋トレが必要になってくるかもしれません。
難しすぎるコンビネーションを提示したツケを、生徒に筋トレとして負わせているような状況を良しとしてよいのか?
教師にはもちろん気づいていただきたいですし、生徒さんには見抜いていただきたいです。
これらを踏まえたうえで、大人リーナの方におすすめの筋トレを提示することは有益だと思います。
私は、トレーニングの専門家ではないので、プロのトレーナーさんの協力を仰ぎたいと思います。
今回のバスターズサロンのテーマは「ダメな筋トレ、イケてる筋トレ」。
一体どのような話が飛び交うのか、大変興味があります。
お楽しみに!!!