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バレエのこれがないと上達しない! 5つの要素〜その1 音楽性

前回、正しい形を教えているのに
 
上達しない生徒に見られる
 
5つの要素についてお話しました。
 
今回はその解決策について。
 

バレエテクニック以外で、
上達に必要な5つの要素。
 
1. 音楽性
2. 深部感覚
3. 柔軟性
4. コーディネーション能力
5. 個性(バレエに向き合う姿勢)

 
バレエの正しい形を教師が示し、
生徒の身体を彫刻家のように直し、
流れるようなステップを要求しても、
 
生徒に上記の要素が備わっていなければ、
その指導は空回りするだけです。
 
上記の5つの要素は、いずれも
クラシック・レッスンとは別に
指導する必要があります。
 
もし、
バレエ教師がその指導ができない場合、
トレーナーや治療家に預ける必要があります。
 
この線引をしないと、
 
「自分の指導力が弱いせいだ。」
 
と、自責の念に駆られることになります。
 
それではいけないと、
さまざまなワークショップに出かけては、
指導力を補おうとするかも知れません。
 
でも、ちょっと待ってください。
 
バレエ教師の役目は何でしょうか?
 
バレエ教師の指導力は、
教授法にかかっています。
 
それ以外の分野は、
バレエ教師のテリトリーではないのです。
 
餅は餅屋です。
 
その線引をしないといけません。
 
これが出来ないと、
意に反して、生徒の上達の機会を奪う
可能性が高くなってしまうからです。
 
以下に、
一つずつ解説しています。
 
1. 音楽性
バレエ教師の音感に関わってくることです。
 
バレエの指導では、
初心者から初級、中級、上級と
レベルアップするごとに
音の取り方が速くなります。
 
教授法の中には、
ステップごとの音の取り方の指示が
明確に記されています。
 
その音を教師が取れていれば、
生徒に対し、指導が可能です。
 
ですが、
リズム音痴の先生には、
その指導は出来ません。
(バレエ教師の意外な弱点参照)
 
無い袖は振れないからです。
 
そういう意味では、
リズム音痴の先生は、
教授法の中から音楽性を欠いた指導
をしていることになります。
 
正確にポジションやアライメントを
指導することが出来たとしても、
 
その生徒の踊りに、
音楽性という命を
吹き込むことが出来ないことになります。
 
音楽性を欠いたバレエは、
バレエではありません。
 
したがって、実質において、
バレエ教師として存在していない
ことになります。
 
しかし、残念なことに、
音楽性の欠如は自覚できないことが
珍しくありません。
 
そのため、
生徒の音楽性を育むことが
出来ないのです。
 
もし、
リズム音痴の疑いがあるなら、
ご自身のリズム感を養うことから
始めましょう。
 
ただし、この時点で
楽器や歌を習ったりすることは
お勧めしません。
 
遠回りしすぎてしまう可能性
が高いからです。
 
生徒は、毎週習いに来るので、
待ったなしです。
 
即効性のあるリズムトレーニング
を行いましょう。
 
可能であれば、
ダンサーのための、あるいは、
ダンス指導者のためのリズムトレーニングや
音楽性を養う学びが理想です。
 
でも、
残念ながら今の日本では、
身近に見つからない可能性があります。
 
その場合は、
楽器や歌から始めて良いと思います。
 
完璧を待って踏みとどまるより、
生徒に対して、少しでも良い指導が
できるようになることのほうが優先です。
 
 
1. 音楽性については、
以上です。
 
2. 深部感覚以降については、次回。

 
 
 
参考図書

 

 
 
 

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