4/29、30のGW期間で「スマートバレエ」を開催しました。※
私のオープンレッスンにあまりいらっしゃらない、もしくは、全くいらしたことのない生徒さんが参加なさいました。
参加なさった生徒さんから質問を受けました。
「動くときにどうしても太ももを使いすぎてしまい、いつも筋肉が張っているんです。これって使い方が間違っているからなんでしょうか?」
あなたは、どう思いますか?
バレエ教授法ではどう教えているのでしょうか?
これが分かれば、答えにたどり着くことが出来ます。
バレエ教授法では、下記の項目に従います。
- ステップのフランス語の名称
- 名称の日本語訳
- 動きの説明
- ステップを行う目的
- そのステップで鍛えられる要素やコーディネーション
- ステップの正しい行い方及び注意事項
- 音の取り方及びテンポの指示
- よくある間違い
- コンビネーションの組み方
大事な項目は6の行い方と、7の音の取り方です。
※今回は7の音の取り方については解説しません。
正しい行い方を学ぶ際、正しい形がどのようなものなのかということを
徹底的に学びます。
動きの前に形がある。
その形を目指したら、こういう動かし方になった。
という順序になります。
一番大事なのは、形です。
その形を目指したら、結果的にこのような要素(筋肉や関節)が強化される、という順序です。
先に筋肉の動かし方、があるわけではありません。
真っ先に考えるのは、形。
次にその形を目指した行い方。
で、その次に、この行い方をするとここが鍛えられるという要素の部分。
例を挙げてみます。
身体的条件がほぼ同じ3人の生徒がバットマン・タンデュを正しく行ったとしましょう。
生徒Aは、ふくらはぎに緊張を感じます。
生徒Bは、太ももに緊張を感じます。
生徒Cは、足裏に緊張を感じます。
このように違う部位で緊張を感じたとします。
外から見る限りでは行い方に差はありません。
この3人の誰が行い方を間違っているのでしょうか?
正解は誰も間違っていない。
3人共正しい行い方をしています。
ただ、緊張を感じる部位が違うだけです。
筋肉の緊張をどこで感じるかということは、正しい行い方の前では意味を持ちません。
骨の形状も筋肉の付き方も人それぞれ違うのですから、どこの筋肉にどう力を入れるかも人によって異なります。
筋肉の動かし方が大事なのではなく、正しい行い方が大事だということがご理解いただけるでしょうか?
自分が正しい筋肉を動かせているかどうかに着目するのではなく、
正しい形に向かった行い方をしているのかどうかが大事なのです。
バレエ教授法を学んでいて、今までに一度も、
「この筋肉を縮めて」
という言葉を聞いたことがありません。
解剖学的な解説が一切ないのです。
形が大事。
大変シンプルです。
冒頭の質問への答えは、
「形が正しければ問題ないです」
となります。
PS
ただし、バレエ教授法では、大人からバレエを始める生徒は想定していません。なので、大人の生徒さんには、アレンジが必要です。どんなアレンジか具体的に知りたい方は、こちらをご覧ください。
※ スマートバレエの様子とご案内はこちら。