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教師の表現方法

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バレエのレッスンでよく言う言葉に 「引き上げて」 が、あります。

教師は、この 「引き上げ」 を体感として理解しているので、ただ 「引き上げて」 と言います。

はたしてこの表現、生徒さんは理解しているでしょうか?


何をどうやって引き上げたらよいか、ちんぷんかんぷんかも知れません。

「引き上げ」 は、文字通りの意味としては上半身を上方向に持っていくという行為を指します。

もちろん、同じ意味で他にもいろんな表現があるかと思います。

「胃袋を引き上げて」
「脇を突き上げて」
「骨盤底を引き上げて」

上記3つは、身体の別の部位を指しています。

生徒さんからすると、どれを意識すればいいのか?

と、悩んでしまうかも知れません。

教師は、自分自身にとって一番しっくりくる [感覚] を使って表現します。

ここが曲者で、感覚は人によってずいぶん違うわけです。

「引き上げ」

の感覚も、教師にとっては臨場感たっぷりにありありと感じている感覚であっても、

生徒さんにはまったく感じられないものかもしれませんし、

まったく別な感覚を感じているかもしれません。

最近の脳科学の研究によると、五感のうち人によって優位なものにばらつきがあるそうです。

例えば、英語を覚えるときに、

聞いて覚えるタイプ
書いて覚えるタイプ
喋って覚えるタイプ

など。

人によってばらつくのはそういう違いがあるからだそうです。

ということは、バレエもきっと同じです。

とにかく動いて覚えるタイプ
説明を聞いて納得して覚えるタイプ
先生の動きを見よう見まねで覚えるタイプ

など。

生徒さんがどのタイプなのか、よく観察してみてください。

そして、教師がどのタイプなのか、こちらもよく観察してみてください。

両者が同じタイプだと、感覚を共有しやすいので、教師の指示や説明が生徒さんに伝わりやすいでしょう。

でも、「先生が言ってることよくわからない」 と、生徒さんが感じているときは、感覚タイプが違うことが原因かもしれません。

その場合、教師の言葉をそのまま受け止めると無理が生じます。

対策は、感覚のタイプの違いを意識して、感覚の置換えをすること。

もしあなたが教師で、どうも説明が伝わらない生徒さんが居るとしたら、この感覚のタイプのズレを疑ってみてください。

理想はどの感覚タイプの生徒さんにも伝わるように、多様な表現方法を使うことだと思います。

生徒さんの反応が今までと違ってくるはずです。
 
 
 
参考教材
感覚タイプの違いに基づいた教え分けについては、こちらの教材で学ぶことが出来ます。
『ダンサーとダンス教師のための解剖学マルチメディアコース(英語版)』、著 デボラ・ボーゲル 

 
 
 
 

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