私のレッスンにいらしている生徒さんから聞いた話。
嘘のような本当の話。
我が耳を疑いたくなるような教師がいらっしゃるみたいです。
生徒さんから聞いたそのレッスン内容とは…
まず、
- 動きのデモンストレーションを行う
- 生徒さんが踊っている最中に次の動きの構成を考える。その間生徒の動きは見ない
- 次の動きのデモンストレーションを行い、生徒さんに踊らせる
上記がレッスン時間中ずっと続くそうです。
指摘もなければ、もちろん指導もない。
これって、ビデオ見ながらレッスンするのと、何ら変わりないですね?
対面レッスンの良いところは、生徒さんの動きを実際に見て、何が良くて悪いかの指摘、そしてその対策(指導)をしてもらえることだと思います。
レッスンビデオ鑑賞と何ら変わらないリアルレッスン。
本当にそんなレッスンが存在するのでしょうか?
私はスタジオで使用するカリキュラムをスタッフの先生たちと共有しています。
そのカリキュラムには下記のような記載があります。
〈レッスンの進行手順〉
- ステップ名、開始時の手と足のポジションを伝える
- 音と一緒にデモしながら、(脚、上体、顔の)方向とステップの回数を伝える
- 音無しで順番、方向、回数の確認をし、指導ポイントを述べる(指導ポイントはカリキュラムに記載)
- (ファーストサイドを踊らせる)
- ファーストサイドでの問題点の指摘・指導
- (セカンドサイドを踊らせる)
- セカンドサイドでの問題点の指摘・指導
どの教師が指導しても、私が想定する指導水準を維持できるようにするためです。
4月からはじめたオンラインレッスンでは、生徒さんの動きは見えませんが、
「こうなっていませんか?」
とありがちなエラーに気づいてもらえるように言葉がけしています。
生徒さんからは
「先生の言う通りに間違っているので笑える」
というチャットが返って来ます。
バレエ教授法を学んでいるので、各ステップで何を指導すればよいかは分かっています。
また、そのステップでどのような問題が起こるかも予め分かっています。
指導ポイント、予想される問題は教授法に入っています。
指摘もなかれば指導もないレッスン受講に意味はあるのでしょうか?
たまたまその教師だけのことだったのか日本バレエ界の現実なのか。
悲しくなってきました。。。(泣)
大人の生徒さんの悩みの解消をお手伝いしたい。
そんな思いから始めたオンラインレッスン。
おこがましいことかもしれないけれど、その先生にこそ受けてほしい。