バレエのポーズで最も美しいのがアラベスク、ではないでしょうか?
プロのバレリーナのように空に舞い上がるような軽やかさを表現できたら、
どんなに素晴らしいでしょう。
今回はアラベスクをきれいに上げるコツをお伝えします。
ターンアウトは誰もが出来ることではないので、今回はターンアウトとは別の観点から…。
アラベスクは脚を上げるポーズなので、動脚の高さと脚のラインが重要です。
また、軸脚のターンアウトも。
上記は正しいのですが、見落としがちな部分があります。
それは、
「骨盤の位置」
です。
通常、「骨盤は重心がかかる、足の真上」 と指導されます。
だいたい重心は、土踏まずの真上に来るのですが、動脚を上げるため、この骨盤の位置では不都合が生じてきます。
脚を上げていくと、骨盤が土踏まずの真上だと、腰が引けてしまうのです。
コツは、骨盤を土踏まずよりも前に、つま先の真上に置くこと。
さっそく、行ってみましょう。
まずは、5番ポジションで両脚にしっかり乗りましょう。
少しだけ骨盤を軸脚側に移動させながら、バットマン・タンデュで後ろに脚を出します。
(つま先の真上に骨盤を乗せるように…)
そのままの骨盤の位置で動脚を45度まで上げます。
(上半身に引上げがないと、骨盤が引けてしまうので、要注意です!)
この骨盤の位置から、90度よりも倒すパンシェにすると、
どうしても骨盤が動脚側に引っ張られますので、ちょうど骨盤が土踏まずの真上に来るようになります。
180度に近いパンシェの場合は、骨盤がかかとよりも少し後ろに来るようにします。
上体を下に倒すので、かかとの真上だとバランスを崩します。
つま先よりも前に骨盤を置くやり方もあります。
プロのダンサーの写真などを見ると、相当前に骨盤を押しています。
骨盤がとつま先を超えるぐらい前に置かれていることもあります。
アラベスクでは動脚に骨盤を引っ張られ、腰が引ける事が往々にしてありますが、
骨盤を前に押すようにしてください。
ただし、上半身の引上げが可能な場所で、です。
ご自身の骨盤で行い方の確認をなさってみてください。
参考動画
アラベスク【バレエの法則】Vol.052
※ YouTubeアーカイブ。