ロシア・ワガノワ・バレエアカデミー クラシックバレエ教授法基本プログラム全課程修了証を授与されました。
学び始めてから四年の歳月がかかりましたが、四年かければ誰でも授与されるかと言うとそんなことはないと思います。
では、ここに来るまで、どのように学んできたのか?振り返ってみました。
今後学ぶ方の参考になればと思い、修了証をいただくまでの道のりを少しご紹介します。
私がすごくこだわっていたことは、
質問すること、です。
どうしてもわからないことは質問します。
スラーヴァ先生にもたくさん質問しました。
よく
「みどり、今はその質問には答えられない。なぜならまだそれは習っていないことだから。学ぶまで待ちましょう」
このような返事をいただくことがありました。
質問しても、答えて頂けないのです。まだ私がそのレベルにないということですね。
味噌っかす。。。みたいなもんです。
今知りたいけど、私のレベルがまだまだ。
焦りは禁物。待つしかありませんね。
なにせ、学びには段階がありますから。
この「待つ」ということを学ぶことも大事です。
今なら、なぜスラーヴァ先生が待たせたか理解できます。
理解が深まると、すべてのパーツが一つに集まってくる感覚になります。
一つを理解するだけで、いろんな現象がつながっていく感じです。
これを実感させるために、待たせていただけたんだと思います。
また、講義とは関係ないような質問をするときは、スラーヴァ先生に個人レッスンを申し込みました。
その個人レッスンのなかで答えを得ることがたくさんありました。
しかし、大人リーナには当てはめられないなと思う答えもありました。
ロシア・バレエ・メソッドはオーディションで選ばれた子を対象にしたメソッドですから、
多くの日本人、特に大人リーナに合わない動かし方というものが出てきます。
メソッドの中に答えはありませんから、バレエ教師が編みだすしかない。
そのように決心する場を与えていただけたことも大きな収穫です。
ロシアのバレエ・メソッドを日本人向けに改訳する。
そのために何をするべきかを考え、提案し、後世に残すことが、日本のバレエ教師の使命ではないかと思っています。
私はいつも「バレエ・メソッドと日本人」を念頭に置いています。
そのためにより深くメソッドを理解する。
それを日本人向けにアレンジする。
これを繰り返すことで、自分にとって最強の指導法が確立されると思っています。
このように思えるようになったのも、積極的に質問したからです。
曖昧な点をそのまま残していたら、理解が深まりません。
知識は増えるかも知れませんが、つながらないので確信が持てるようにはならないはずです。
やがて混乱が増え、他に答えを求めてしまったり。
でも、おそらくそこでも曖昧な点を残してしまい、さらに他に移る。
私は、曖昧な点を残すことはしませんでした。
積極的に質問し、
「みどり、そんなことも分からないのか?」
と他の受講生の前で恥をかき、悔しい思いを味わいながら疑問点を一つ一つ潰していったのです。
だから、私が講義をするときも、「質問してください」と受講生によく言います。
「明日までに質問を用意してきてください」ということもあります。
質問する人は大きく伸びます。そうでない人は伸びが少ない。
そのことを知っているから、質問の機会を多く作っているのです。
質問とは、創作です。
自分で考えて作り出すのです。
「質問がないから質問しない。」
と考えるのは間違いです。
それだといつまで経っても質問なんて出来るようにはなりません。
そもそも問題意識があれば質問だらけになるはずで、質問がないとするとそれは受け身な勉強になっていることの現れです。
もし、質問がなければ作れば良いのです。
質問すれば、それが合っていても間違っていても必ず実力が伸びるわけですから、質問しない手はありません。
この考え方に慣れる必要があります。
これができたら、指導力の向上は約束されたようなもの。
恥ずかしくても、どんどん質問しましょう。
バレエ・メソッドの前では恥やプライドは意味を持ちませんから。。。
ただ、理解を深め、指導力を高めるのみです。








