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バレエ解剖学がバレエを上達させる?

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アグリッピナ・ワガノワ先生の偉業

 

それはまさしく、システム化されたバレエ・メソッド作りに他なりません。

 

ワガノワ先生は、フランス派とイタリア派のスタイルを取り入れながら、クラシック舞踊の効果的な教育法を構築しました。

 

以前のブログでメソッドのいいとこ取りについて書きました(詳しくはこちら)。

 

いいとこ取りとワガノワ先生の偉業との差は一体どこにあるのでしょうか。

 

それは、まさしく「システム」です。

 

フランス派とイタリア派、二つの流派の「ロシア的」になりうる動かし方を取り出し、ロシアのスタイルに作り変えました。

 

そしてそのスタイルを教育システムにまで昇華させたのです。

 

「バレエの専門家でなくとも、私たちの劇場の公演を見た人は誰でも、コール・ド・バレエから主役に至るまでの全員が、踊り方に何か同じものがあることに気づくのです。その一様なスタイル、一様な踊り方は、調和の取れたプラースチカや腕の表現の豊かさ、柔軟性、そして同時に鋼鉄のようにしっかりした上体のアプロン、上品で自然な頭の位置などに、もっともはっきりと現れており、これこそが『ワガノワ派』の、ほかにない特徴なのです」と、自分の師についての回想のなかでN・ドゥジンスカヤが書いている。過去の振り付けのなかで目立っていた過度な装飾性や気取ったポーズをきっぱりと拒絶して、ワガノワは情動の表現の豊かさ、厳格なフォーム、意志的でエネルギッシュな踊り方を生徒たちから引き出していったのだった。

(『ワガノワのバレエ・レッスン』アグリッピナ・ワガノワ著 新書館発行 18pより)

 

表現豊かに踊るためのシステムこそがワガノワ・メソッドの持つ大きな力です。

 

そしてこれこそが、ワガノワ先生の偉業と言えます。

 

 

ワガノワ先生はフランス派とイタリア派のそれぞれの流派の良い部分をロシア派にまで高めてくださいました。

 

この「高める」がポイントです。

 

メソッドを掛け合わせるなら、レベルを上げなくてはなりません。

 

そのためには掛け合わせるメソッドに精通していることが前提となります。

 

その前提なしに高めることはできません。

 

デパ地下のつまみ食いと、レストランのフルコースがまるで違うように。

 

メソッドのつまみ食いはシステムではありません(デパ地下のつまみ食いは基本タダでもありますし…)。

 

仮にバレエ・メソッドと解剖学を掛け合わせるのであれば、既存のメソッドを超えなくてはなりません。

 

そうすればシステムに昇華できるかも知れません。

 

 

最近のバレエ教師の中には解剖学信者のような方が多く存在します。

 

バレエ教師向けの解剖学セミナーなどには多くのバレエ教師が参加します。

 

メソッドに精通しているバレエ教師が受講するのは問題ないと思いますが、精通していないバレエ教師が参加したら、間違いなく既存のバレエ・メソッドから遠ざかります。

 

 

大人リーナのみなさんには、バレエ教師がメソッドに精通しながら解剖学的な表現を使っているかどうか、チェックしてみることをお勧めします。

 

多分、そのような教師は相当稀だと思います。

 

なぜなら、そもそも日本のバレエ教師の15%程しかバレエ教授法を学んでいないからです。

 

それとメソッドはそれ自体で完成されているからです。

 

どのメソッドでもそうです。

 

メソッドはシステムです。

 

フランス派、イタリア派、イギリス派、それぞれで完成されたシステムを持っています。

 

だから本来解剖学が入り込む余地はないと、私は考えています。

 

 

生徒のみなさんは、バレエ教師が特定のメソッドを謳っているかどうか、ぜひチェックしてください。

 

メソッドを謳わずに、解剖学的な表現でレッスンを行っていたら、要注意です。

 

特定の筋肉や骨の名前を挙げながらレッスンしていたら限りなく黒に近いです。

 

「●●メソッドをベースにした指導」

 

というのもメソッドを修得していないことの誤魔化しの可能性大です。

 

いずれもバレエ上達のためのシステムを理解していないということの現れです。

 

システムの理解なしに特定のメソッドの指導はできません。

 

メソッドを学ぶことなく解剖学だけで上達させることができるのであれば、メソッドは不要ということになります。

 

もしそれで上達したとすると、それはいずれのメソッドにも属さない何か別物を習得したことにほかなりません。

 

現段階では、バレエの習得という点ではバレエメソッドのシステムのほうが解剖学より上位にあります。

 

解剖学がバレエメソッドのシステムを超える日が来るのか…。

 

バレエ解剖学の考え方で、引用でお伝えしたバレエ芸術の域まで生徒を上達させることができる日が来るのか。

 

その日が来たら、私もバレエ解剖学を再び学ぼうと思うかもしれません。

 

 

ちなみに、トレーナーさんはもちろん解剖学に精通なさっているはずです。そんなの当たり前です。

 

バレエ教師のための解剖学セミナーはトレーナーによる越権行為に他ならないということをバレエ教師は自覚しているのでしょうか?

 

バレエ教師はバレエに詳しくなればいいんです。それが先です。

 

バレエ教授法に詳しくないから生徒を上達させられない。そこでバレエ解剖学に助けを求める。

 

いったいいつになったらバレエ教師はバレエ教授法を学ぶのでしょうか?

 

そもそもバレエ教師自身がすでにバレエに対して越権行為を働いているわけです。

 

その自覚がないからトレーナーがバレエに対して越権行為を働いてもそのおかしさ、傲慢さに気づかない。

 

むしろしっぽを振って歓迎してしまう。

 

そんなバレエ教授法に対してリスペクトを欠く方々が集って、「ここ(バレエ解剖学)に答えがある」と盛り上がっている。

 

私にはそんな風に見えます。

 

怪我防止やトレーニングのための解剖学はトレーナーさんに任せましょう。

 

余計な知識は本領(バレエの指導)を邪魔する可能性がありますので、注意が必要です。

 

そして本領を持っていないバレエ教師はまずそれを学ぶべきだと思うのですが、あなたはどう思われますか?

 

 


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