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バレエで有名なイタリアン・フェッテは行い方が2つ

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前回のブログでイタリアン・フェッテの考察を行いました。

 

よく知られているイタリアン・フェッテは両手が 高低差のある allongé で、動脚は écarté devant に出されたものではないでしょうか?

 

実はもう一つの行い方があるのです。

 

それは、

 

両手は2番にし、動脚を à la seconde に出す行い方です。

 

百聞は一見にしかず。

 

まずはご覧ください。

 

 

現パリ・オペラ座バレエ学校 校長 Elizabeth Platel(エリザベット・プラテル)の「森の女王のVa」(『ドン・キホーテ』より)です。

 

完全な à la seconde です。

 

このイタリアン・フェッテは昔の行い方だと、教授法クラスで学びました。

 

イタリア・メソッドは趾の強さ、脚の強さを必要とするテクニックが多くあります(32回のフェッテはイタリア発祥とされています!)。

 

動脚を à la seconde に上げるのは現在の行い方よりも難しい行い方です。

 

軸脚の趾できれいに立つために必要な動脚や腕の力を借りにくいからです。

 

脚の強さのみで行うため、優雅さに欠けた硬い動きになるという難点があります。

 

この動きに優雅さを加えたのがロシア・バレエ・メソッドの行い方です。

 

ロシア・バレエ・メソッドでは、

 

上体を épaulement、手も allongé で一方は高くすることで上体に優雅さを与えました。

 

ロシア・バレエ・メソッドでのイタリアン・フェッテを見てみましょう。

 

 

マリインスキー・バレエ団プリンシパル Alina Somova(アリーナ・ソーモワ)の「森の女王のVa」です。

 

昔の行い方とだいぶ違いますね。そして今ではこれが一般的です。

 

 

このブログの冒頭で動脚が  écarté devant に出されると書きました。

 

実はこの動脚、écarté devant ではありません。

 

ほとんどの人が écarté devant だと思って行っているのではないでしょうか?

 

バレエ教師も écarté devant だと教えているでしょう。

 

これは

 

実は

 

à la seconde に出しているのです。

 

上体は少し épaulement ですが、顔が斜め上を見てませんし、上体も倒れていません。

 

本来、écarté devant では顔の向きが斜め上で、上体は倒れないといけません。

 

ですが、次に上体を回転させないといけないので、上体を倒すわけには行きません。

 

なので、上体はまっずぐで少し épaulement になります。

 

また、動脚は完全な2点(8つの方向のうちの2=en faceから45°右方向)の方向に出しているわけではありません。

 

ダンサーの意識の中では動脚は à la seconde です。

 

上体を倒さずに行う écarté devant もあります。

 

ですが、先程も触れましたが、écarté devant での顔は斜め上を見なくてはなりません。

 

顔の向きが次の回転を邪魔します。

 

なので、顔が正面を向く à la seconde がこの動きの入りには適しているのです。

 

écarté devant という概念を持たないほうがいいです。

 

 

Alina Somova がアカデミー7年生のときの動きを見てみましょう。

 

 

動脚を à la seconde に出そうとしているのがよくわかりますね。

 

高い方の手も écarté の高さではありません。それより低いです。

 

もちろんマリインスキーのダンサーの中でも à la seconde ではなく、écarté に出して行っているダンサーもいます。

 

écarté に出す行い方は顔の向きが動きを邪魔するので、相当難しいです。

 

上体の安定性が抜群じゃないとできません。

 

コンクールに出る若いダンサーが écarté に動脚を出すのをよく見ますが、これはお勧めできません。

 

それでなくても上体が不安定な若いダンサーがこなせる動きではありません。

 

アカデミーの7年生(高校2年生ぐらい)が à la seconde に出しているんですから。

 

また、écarté に出しながら上体を回転させると、反動で動脚が1点(8つの方向の1=en face)に向って蹴られるようになります。

 

お客さんはびっくりすると思います。自分に脚が向かって来るのですから(笑)。

 

イタリアン・フェッテを上手にこなしたい、見せたい方は、動脚を à la seconde に出しましょう。

 

 

ロシア・バレエ教授法では、動きの発展型を段階を追って学びます。

 

何が発展しているかというと、それはコーディネーションが複雑化しているのです。

 

コーディネートする部分が増えているということです。

 

一つの動きを細分化して教えることはしません。

 

イタリアン・フェッテをできるようにするために、足裏を鍛えるとか、体幹を鍛えるとか、そういうことを挙げていったらきりがありません。

 

そうではなく、動きのコーディネート能力を鍛える方向で物事を捉えるべきです。

 

そして、その捉え方の法則がバレエ教授法そのものです。

 

また、教授法では動きが今と昔で違うということ、昔の動きを理解してから現在の動かし方を捉えるということもします。

 

この理解なしに動きを捉えると、少し違う方向に行ってしまう可能性が高いです。

 

なぜなら、教授法に基づき、生徒が行おうとしていることと、動きとして見えていることが異なることが往々にしてあるからです。

 

この違いは YouTube を何回見ても分かりません。

 

スローにしても残念ながら無意味です。

 

やはり、教授法の知識がないと捉えられない、見えない世界があります。

 

その見えない世界に目を向けていただけたらと思います。

 


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