
前回の投稿でオーロラ姫の chaînés(シェネ)について考察しました。※
3幕結婚式でのヴァリエーションは、chaînés(シェネ)の入り方で位が表現されるというお話でした。
今回は1幕の chaînés(シェネ)について。
1幕のオーロラと3幕のオーロラ。
1幕ではあどけない少女のようなオーロラ、3幕では結婚を迎える女性。
少女から女性への変化。
このように捉えられることが多いオーロラですが、本当にそうなのでしょうか?
以前、バレエ史を研究なさっている方から聞いたお話です。
「オーロラは、両親の忠告を聞かない娘です。相当にお転婆。姫らしからぬ姫です」
1幕のオーロラはお転婆さん。
だから、chaînés(シェネ)の入り方も元気いっぱい!
Svetlana Zakharova 先生の1幕の chaînés(シェネ)は tombé から入ります。
これは、どのダンサーの動画を見ても tombé からです。
どうして?
はい、お転婆だから。
このローズアダージオはあまりお上品に踊ってはいけないかも、なにせお転婆さんだから(笑)
求婚者からもらったバラを放り投げるくらいですから!←個人的にこの演出嫌いです。
お転婆はともかく、初々しさや無邪気さが表現されるべき踊りですね。
そして、100年の眠りから覚めたオーロラ姫は結婚を控えた姫としての品格を持つようになる。
リラの精のお力により、姫として成長するのでしょうか。
3幕では姫として、ヴァリエーションを踊ります。
前回の投稿で glissade en tournant から入るのか、tombé から入るのか考察しましたが、
tombé で入るヴァージョンは、もしかしたらお転婆が抜けきれていない姫なのか?
なんてことを考えるのです。
100年寝たからって、そう簡単に性格は変わらなかった、ということかしら?
あぁ〜、でもすっきりしない!
眠れる森の美女について詳しい方に教わりたい。
誰か、助けて〜(笑)
※三大バレエの一つ『眠れる森の美女』オーロラは姫?それとも?
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