コロナによって様変わりした生活様式。
これはバレエレッスンの受講形態も変えてしまいました。
この現状を大人リーナはどう捉えるべきでしょうか?
バレエ教師の中でも意見の分かれることではあります。
- バレエレッスンは対面じゃないとハイレベルな指導を保てない
- オンラインでも充分に指導可能
さぁ、どちらなんでしょうか?
答えは、教師の価値観やレベルによって異なるというところだと思います。
ロシアバレエ・メソッドを学んだ者として、ロシアバレエ教授法の観点から話をさせていただきます。
ロシアバレエ教授法を学んだときに真っ先に言われたことは、
「ロシアバレエ教授法は、生徒と教師が行い方の共通言語を持つために存在する。」
ロシアバレエ教授法は言葉ありきの指導法です。
もちろん正しい形を教師は知っているので生徒の体を触りながら直すこともします。
ですが、その直すのも初心者のときだけです。
言葉を通して共通認識があれば、体を触らなくても教えることが可能です。
その観点から言うと、ロシアバレエ教授法はオンラインに最適です。
ロシアバレエ・メソッドは、生徒さんが初級以上のレベルならば、言葉での説明だけで上達させられることができるメソッドだと言えます。
言葉で上達させられるわけですから、オンラインに適しています。
では、初心者はどうなのでしょうか?
初心者にはデモンストレーションをしっかり見せる必要があります。
教師が丁寧なデモンストレーションを見せることができれば、問題ないでしょう。
もしくは、事前に予習動画を提示するなど工夫が必要です。
これもオンラインなら可能です。
初心者には体を触って直していくことがとても大事なのですが、ここはオンラインでは叶いません。
オンラインレッスン受講に最適なレベルは、初級レベル以上というのは間違いないでしょう。
オンラインバレエレッスンでは、教師がバレエの動きを言葉で説明できるかどうかが、大きなポイントです。
これができる教師は、間違いなくオンラインバレエレッスンでも指導ができます。
ですが、デモンストレーションだけ見せて、言葉による解説をしない教師は、オンラインには向いていません。
小さな画面を通してのデモンストレーションでは、精度の高い動きを伝える事は不可能だからです。
「こんな感じでやってね。」
という指導ではオンラインバレエレッスンを指導できません。
指導言語を持たないバレエ教師にはオンラインは向きません。
そもそも指導言語を持たない教師は、対面でのレッスンにも向いていません。
少なくともロシアバレエのレッスンについてはそう断言できます。
なぜなら、そこには「共通言語」がないわけですから。
まとめるとこうなります。
- オンラインバレエレッスンは教師の指導力次第
- ロシアバレエレッスンはオンラインに向いている(共通言語)
- オンラインに適したレベルは初級以上
- 初心者はお手本の予習動画などで補足可能
- 対面で触って直せるのがベスト
もうすでに、大人リーナが自由にレッスンを選べる時代が来ています。
偽りのロシアバレエレッスンに通う必要はなくなったのです。
嫌な思いをしてまでレッスンに通う必要もなくなったのです。
そういう意味では、このオンラインバレエレッスン化は、大人リーナにとって良いことずくめだと思います。
PS
上記を形にしたレッスン形態としてハイブリッドバレエレッスンを行っています。現在、新規生徒の募集は行っておりませんが興味がある方はこちらにご登録ください。
※オンライン関連ブログ
予習・復習・お手本動画を見ながら大人のオンラインバレエレッスン