
ヴァリエーションを踊りたい大人リーナが増えています。
バレエに携わる者として、この現象は大変うれしいことです。
でも、ヴァリエーションを踊ろうとしても踊れない、という経験をしたことはありませんか?
前回のブログで動きの引き出しを増やせないのは、教師の責任だと書きました。
大人リーナが動きの引き出しを増やせば、ヴァリエーションを踊ることはさほど難しいことではありません。
引き出しを増やそうと日々努力している大人リーナは本当にすばらしいです。
一方で、引き出しを増やせない大人リーナが多くいらっしゃるのも事実です。
引き出しがないのに、ヴァリエーションは踊りたい。
なかなか難しい問題たちです。
動きの引き出しがないのに、ヴァリエーションを踊ることになった大人リーナはどうすればいいでしょうか?
ありがちな対策として、
レッスンを増やす、というのがあります。
ヴァリエーションで出てくるステップが、普段のレッスンには出てこないものだとしたら、闇雲にレッスンを増やしても解決にはならないでしょう。
今まで学んだ動きを反復するだけのレッスンを、ただ回数を増やすだけだとしたら、その先には何があるのでしょうか?
引き出しは増えず、疲労だけが溜まっていきます。
結果、怪我をしやすくなるのです。
毎回同じアンシェヌマンを提示するレッスンは、
「リラクゼーションバレエ」ではないでしょうか?
踊った感があり、気分が爽快になるからです。
例を上げるなら、毎回グラン・アレグロは、
トンベ、パ・ドゥ・ブーレ、グリッサード、グラン・ジュテ、のようなレッスン。
毎回同じステップでも踊った感があれば、満足できるというレッスンです。
一方で、上達を促すレッスンももちろんあります。
「上達バレエ」。
アンシェヌマンが豊富で多様な動きを提示するレッスンです。
上達レッスンだと、動きの引き出しが増えるので、ヴァリエーションも怖くありません。
ヴァリエーションのためにレッスンを増やす必要もないでしょう。
リラクゼーションバレエ と 上達バレエ
この2つのレッスンは対極にありますね。
さて、ここで質問です。
大人リーナのみなさん、
あなたが受けているレッスンは、
上達バレエですか? それともリラクゼーションバレエ?
もし答えがリラクゼーションバレエなら、ヴァリエーションを踊るということを少し立ち止まって考えていただきたいです。
ヴァリエーションが踊りたいなら、上達バレエを指導していくれる教師を探してほしいです。
ぜひ!
※関連記事:バレエのこれがないと上達しない!5つの要素〜その2深部感覚
→深部感覚を鍛えると上達のスピードがぐんとアップします。
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