
アグリッピナ・ワガノワ先生は、
腕の第2ポジションをとても大事になさっていたと、クラシックバレエ教授法の座学で教わりました。
ワガノワ先生は、腕の第2ポジションを「強くて支えになるもの」と考えておられたそうです。
さて、この腕によって支えられるものは何でしょうか?
これを知らないと、腕を正しいポジションに置いても意味がありません。
第2ポジションでは、手の小指と肘は真っ直ぐなラインを形作らないといけません。
肘は後ろを向かないといけません。
また、小指が下がってもいけません。
この正しいポジションによって支えられるもの、
それは
「上体」
です。
腕の第2ポジションが上体の安定のために絶対に必要です。
上体が安定しないのは、「上体のせい」と考えている人が多いです。
そのため、上体のトレーニングをしだす人がいます。
プランクしたり…
残念ながら、その前にしないといけないことがあります。
上体の安定は、腕の第2ポジションを正しく置くことで得られます。
これは、ロシアのクラシックバレエ教授法で学ぶ内容です。
正しいバレエ教授法を学んだ教師なら、この腕と上体の関係性を理解しているはずです。
生徒さんはそういうバレエ教師から学ばないとこの関係は習得できません。
ここで考えていただきたいことがあります。
クラシックレッスンをする上で、一番多く使っている腕のポジションは何でしょうか?
第2ポジションですね。
これだけ多く使われているポジションなのに、おろそかにされていると感じます。
これだけ多く使われいてるポジションなのに、正しい形を指導されていない生徒さんが多くいらっしゃいます。
これだけ多く使われているポジションなのに、正しい形を理解していないバレエ教師がおおくいます。
「上体の安定のための第2ポジション」は、正しい形なくしては得られません。
この正しい形を理解する必要があります。
上体を鍛えることよりも大事です。←これ本当です。
バレエ上達には順番があります。
- 正しい形
- 正しい動かし方
- 正しい発展の仕方
この順番で上達する必要があります。
まず、「正しい形」です。
これなくして、正しい動かし方はあり得ません。
この順番通りに上達するためにも、腕の第2ポジションを正しく置く必要があります。
大人リーナの方は教師を見抜く目を持ちましょう。
「正しい形」ではなく動かし方や筋トレから指導する教師がいたら「バレエ教授法を学んでいない」可能性がとても高いです。
エビデンスに基づく科学的なアプローチを熱心に学んできたかもしれませんが、「バレエ教授法を学んでいない」可能性はとても高いです。
少なくともロシアバレエに関してはそうです。
ぜひ「正しい形」を教えてくれる教師を探してください。
今後動画等で正しい形を解説しようか、、、なんて考えています。
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