日本国内で、毎週のようにバレエコンクールが開催されています。
審査員が何を見ているか、とても気になりますよね。
日本ではバレエ教授法を学んでいる教師が15%しかいませんので、日本人審査員が何を基準にしているか想像できません。
ですが、私が見てきたものはお伝えすることができます。
それは、
日本国内で、毎週のようにバレエコンクールが開催されています。
審査員が何を見ているか、とても気になりますよね。
日本ではバレエ教授法を学んでいる教師が15%しかいませんので、日本人審査員が何を基準にしているか想像できません。
ですが、私が見てきたものはお伝えすることができます。
それは、
アグリッピナ・ワガノワ先生の偉業
それはまさしく、システム化されたバレエ・メソッド作りに他なりません。
ワガノワ先生は、フランス派とイタリア派のスタイルを取り入れながら、クラシック舞踊の効果的な教育法を構築しました。
以前のブログでメソッドのいいとこ取りについて書きました(詳しくはこちら)。
いいとこ取りとワガノワ先生の偉業との差は一体どこにあるのでしょうか。
ロシアバレエクラシックレッスン基本プログラムのディプロマを頂いた今でも
「ロシアバレエではこうします」
という言葉を発することに不安があります。
知識が増えれば増えるほど、その言葉の重みを感じるようになったからです。
言葉の重みに気づかずに発言するとどのような影響があるでしょうか?
私が個人レッスンを受け付ける時、必ず事前に「何を学びたいのか?」
と、聞くことにしています。
「明確な自分の目標を持つこと」を意識してほしいからです。
そのためには、受講者の方が事前にしなくてはならないことがあります。
これを外すと、同じ個人レッスンでも得られものがまったく異なってきます。
今回は、その内容をお伝えします。
4年半前に初めてスラーヴァ先生のロシア・バレエ教授法クラスを受講し、先生の知識に感銘を受けました。
ロシア・バレエ教授法の凄さに圧倒されたのを覚えています。
素晴らしい講義内容の一端をみなさんと共有したいと強く思ったのを覚えています。
そこで私が取った行動は…
トンベ、パ・ド・ブーレ、グリッサード、グラン・ジュテ
日本ではお決まりのグラン・アレグロのコンビネーションです。
以前、私が師事していたスラーヴァ先生が
「日本ではトンベ、パ・ド・ブーレ、グリッサード、グラン・ジュテしかグラン・アレグロと呼ばないのか?」
と、おっしゃっていました。
ワガノワ・バレエ・アカデミーを卒業してロシアで踊り、教授法ディプロマをお持ちの先生の目には、
日本のバレエ教室でお約束となっている上記コンビネーションが奇異に映っています。
なぜ、日本のバレエ教師はこのコンビネーションをお約束のように提示するのでしょうか?
私がディプロマを頂いたワガノワ・バレエアカデミー クラシックバレエ教授法では
指導の際にこう言うべき、ということが決まっています。
例えば、「毎回同じ言葉で指導する」というのもあります。
それは一体なぜなのでしょう?
プリエって、下がって上がる上下の動きだと思っていませんか?
そう、上下運動のプリエは有名ですね。
実は上下運動ではないプリエがあるということをご存知でしょうか?
ロシアメソッドでは、脚2番の幅が明確に決まっています。
足一つ分です。
足の大きさが24cmなら脚2番の幅は24cmということになります。
グラン・プリエでもこの幅のまま行います。
もっと広くしたい?
広くしてはいけない理由があるのです。
「肋骨閉めて!」
「肋骨寄せて!」
という指導を受けたことがありますか?
これって、多分「バレエあるある」ですよね?
そもそも肋骨って閉まるんでしょうか?