4年半前に初めてスラーヴァ先生のロシア・バレエ教授法クラスを受講し、先生の知識に感銘を受けました。
ロシア・バレエ教授法の凄さに圧倒されたのを覚えています。
素晴らしい講義内容の一端をみなさんと共有したいと強く思ったのを覚えています。
そこで私が取った行動は…
4年半前に初めてスラーヴァ先生のロシア・バレエ教授法クラスを受講し、先生の知識に感銘を受けました。
ロシア・バレエ教授法の凄さに圧倒されたのを覚えています。
素晴らしい講義内容の一端をみなさんと共有したいと強く思ったのを覚えています。
そこで私が取った行動は…
トンベ、パ・ド・ブーレ、グリッサード、グラン・ジュテ
日本ではお決まりのグラン・アレグロのコンビネーションです。
以前、私が師事していたスラーヴァ先生が
「日本ではトンベ、パ・ド・ブーレ、グリッサード、グラン・ジュテしかグラン・アレグロと呼ばないのか?」
と、おっしゃっていました。
ワガノワ・バレエ・アカデミーを卒業してロシアで踊り、教授法ディプロマをお持ちの先生の目には、
日本のバレエ教室でお約束となっている上記コンビネーションが奇異に映っています。
なぜ、日本のバレエ教師はこのコンビネーションをお約束のように提示するのでしょうか?
私がディプロマを頂いたワガノワ・バレエアカデミー クラシックバレエ教授法では
指導の際にこう言うべき、ということが決まっています。
例えば、「毎回同じ言葉で指導する」というのもあります。
それは一体なぜなのでしょう?
プリエって、下がって上がる上下の動きだと思っていませんか?
そう、上下運動のプリエは有名ですね。
実は上下運動ではないプリエがあるということをご存知でしょうか?
ロシアメソッドでは、脚2番の幅が明確に決まっています。
足一つ分です。
足の大きさが24cmなら脚2番の幅は24cmということになります。
グラン・プリエでもこの幅のまま行います。
もっと広くしたい?
広くしてはいけない理由があるのです。
「肋骨閉めて!」
「肋骨寄せて!」
という指導を受けたことがありますか?
これって、多分「バレエあるある」ですよね?
そもそも肋骨って閉まるんでしょうか?
私が大人リーナの生徒さんたちに行っているレッスンでは、必ず踊り心が入ったアンシェヌマンを提示します。
例えば、アンシェヌマンの最後に
「歩いてポーズを取る」
「手をen dedans-en dehorsで動かす」
「低い第1アラベスクのポーズで終わる」
「顎とともに手でポースを取る」
などなど。
この踊り心は脚ではなく、上体で表すものです。
脚のことだけ考えていたらできない。できな〜い!
ロシアバレエメソッドでは、音の取り方が明確に示されています。
その音の取り方は絶対です。
バレエの法則に従ったものですので、
個人的なフィーリングや好みで音を取ることは許されません。
音を重視しないバレエ教師がいるという話を聞いたりすると、がっかりします。
さすがはシトニコワ先生。
ワガノワ・バレエ・アカデミーの先生です。
私のバレエ教授法講座を受講なさっている大先輩の先生からこのようなお話を伺いました。
10年以上前になると思いますが、ワガノワ・バレエ・アカデミーのシトニコワ先生の教授法の講座があり、受講させて頂きました。
毎年夏に2~3日の日程で3年間続けてくださいました。
その講義の場で、動きにくせのあった先生に
「みどり先生は子どもの指導はしないのですか? その知識、子どもに活かさないともったいない…」
ありがたいことにこのような言葉をいただくことがあります。
子どもではなく、違う立場の方たちに教えたいんです。