バットマン・タンデュ・ジュテ
と聞くと、あなたはどんな動きを思い浮かべますか?
なぜこんな質問をするかというと、同じような動きでもメソッドが異なると、
バットマン・タンデュ・ジュテ
と聞くと、あなたはどんな動きを思い浮かべますか?
なぜこんな質問をするかというと、同じような動きでもメソッドが異なると、
引き上げをみなさんはどのように理解しているでしょうか?
引き上げのイメージがあるでしょうか?
バレエの用語には、「動き」を表すものと「ポジション」を表すものがあります。
指導の現場で、この二つが混同していることがあります。
バレエ演技法のお話を一つ。
「良い役と悪役では踊りそのものが違う」
ワガノワ・バレエ・アカデミーを卒業なさったロシア出身の、
ワガノワ・バレエ・アカデミー教師全課程資格保有者の先生から、
伺ったお話です。
「バレエ演技法では、良い役と悪役の踊りが明確に分けられている」
特に回転で、
良い役のターンはアン・ドゥオールである事が多く、上手から下手に進むことが多い。
悪役のターンは、アン・ドゥダンである事が多く、下手から上手に進むことが多い。
上記の考え方では説明がつかないヴァリエーションなどもありますが、
演技法で役による方向が決められているというのが、大変興味深いです。
白鳥の湖で例えると、
良い役はオデット。
悪役はオディール。
オデットとオディールのヴァリエーションで比べてみます。
最後のターンでの回転方向と進む方向は、
オデットはピケ・アン・ドゥオールで上手から下手。
オディールはピケ・アン・ドゥダンで下手から上手。
全て反対です。
アダージオでの踊りも、オデットはアン・ドゥオール、オディールはアン・ドゥダンが多く使われています。
回転だけでなく、違う部分でも差がありそうです。
登場が気になります。
登場でも良い役と悪役で差がありそうです。
オデットは上手、オディールは下手からの登場、ではないでしょうか?
ABT団プリンシパル Gillian Murphy のオディールは、下手から登場しています。
最近は、同じヴァリエーションで上手から登場するものを多くなっています。
このように、オディールの登場に差があるのはなぜでしょう?
ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さい。
今回は、オデットとオディールという対照的な配役で演技法について考えてみました。
役での性格が正反対なので、踊りも正反対にしたということが言えますね。
演技法を知ると、ヴァリエーションの振りを、生徒の実力に合わせて全く違う振りに変えるということが、
いかにオリジナルに対してナンセンスか、ということがわかります。
振りは変えないに越したことはありませんが、振りを変える場合は、オリジナルの意図するところを汲みとって、変えたほうがいいですね。
回転の方向、進行方向などは変えずに、テクニックの難易度を下げるだけに留めるように。
難易度を下げると、作品としては面白みに欠けます。
ですが、オリジナルの振りを全く違う振りに変えることは、作品に対して失礼にあたるということを知っておく必要があると思います。
オリジナルのステップの持つ力を損なわずに、生徒さんの実力に合わせてそのステップの難易度を下げる必要があります。
例えば、ピケ・アン・トゥールナン・アン・ドゥオールの難易度を下げると、どのようなステップになるのか、
ということを理解している必要があるということです。
このような理解をしている教師に習うことができたら、生徒さんは幸せです。
前回の足裏と趾のエクササイズをご紹介した理由は…、
趾 (足指) を熊手のように丸めている生徒さんが本当に数多くいらっしゃるからです。
趾は伸ばして使わないといけないのですが…。
趾を丸める生徒さんたちに共通することは、
バレエの上達を早めるためにオススメなのが、足裏と趾(足指)を鍛えること。
足裏と趾を上手に使えるようになると、身体のバランスが整い、動きやすくなります。
ビールマンスピンポーズは、柔軟性が相当ないと出来ないポーズですね。
読者の方から、このポーズのためのストレッチ法を教えて欲しいという質問を頂きました。ありがとうございます。
「ピルエットが上手に回れるようになりたい!」
バレエを学ぶ全ての生徒さんが望んでいることではないでしょうか?
プレパレーションから立つ時の重心移動を知れば、上手に回れるようになります。
バレエを習っている方のほとんど、いや全員が
「バレエが上手くなりたい!」
と思っているのではないでしょうか?
上達への道筋は、たった3つのステップに集約されます。
ルルヴェの動きを行う時、あなたはどこに注目しているでしょうか?
まずは、ルルヴェの意味から。
意味、ご存知ですか?